上写真=新潟は徳島に追いついてドロー。首位に浮上した(写真◎J.LEAGUE)
岩手は最下位脱出
混戦J2を象徴するように、3強が勝ち点39で横並びだ。
最初に戦ったのが、2位のアルビレックス新潟。6月4日の徳島ヴォルティスとのアウェーゲームで、19分にPKで先制される難しい展開になった。しかし、44分に谷口海斗に10試合ぶりのゴールが飛び出して1-1とすると、後半はお互いに攻め合う白熱の展開になりながらもこのまま試合終了。勝ち点1を積み上げて、この時点で暫定首位に立った。
翌5日はベガルタ仙台がジェフユナイテッド千葉とのアウェーゲームに臨んだ。前半は0-0で折り返したものの、千葉が前半のうちに負傷者が出てシステムを変えると後手に回り、後半早々の2分間で2失点。ビハインドを取り戻せずに、完封負けを喫した。
横浜FCは東京ヴェルディとのホームゲーム。新潟の試合と同じように54分に先に失点する流れになったが、その1分後にイサカ・ゼインが蹴り込んであっという間に振り出しに戻した。このまま1-1で試合を終えて、最低限の勝ち点1は手にした。
この結果、3チームが勝ち点39で並ぶ大混戦に。得失点差が17の新潟が首位に立ち、11の仙台、8の横浜FCと続いている。
4位以下も相変わらず混戦だ。5日にFC琉球をホームに迎えたモンテディオ山形は4-0で圧勝して、2試合消化が少ない中でも勝ち点を30にまで伸ばして4位に迫ってきた。4日にツエーゲン金沢をホームに迎えていたファジアーノ岡山も5-1で大勝。順位では山形に上回られたものの、勝ち点29で5位とプレーオフ圏内を堅持している。そのほか、仙台を下した千葉が今季初の3連勝で、18位、10位、7位と一気に順位を上げてきている。
下位では、いわてグルージャ盛岡が4試合ぶりの勝利を収めた。上位をうかがうヴァンフォーレ甲府に対して、24分に粘って奪った石井圭太のゴールを最後まで守りきり、今季5勝目。最下位から順位を一つ上げて、自動降格圏内から脱出するのに、1試合消化が少ない状態で20位の大宮アルディージャとは勝ち点1差まで迫ってきた。
J2第20節の結果
■6月4日
徳島 1-1 新潟
得点:(徳)一美和成(新)谷口海斗
岡山 5-1 金沢
得点:(岡)本山遥、柳育崇、ステファン・ムーク、ハン・イグォン、チアゴ・アウベス
(金)林 誠道
■6月5日
秋田 2-2 熊本
得点:(秋)下坂晃城、半田航也(熊)オウンゴール、河原 創
山形 4-0 琉球
得点:(山)加藤大樹、チアゴ・アウベス、野田裕喜、鈴木国友
大宮 0-2 水戸
得点:(水)新里涼、楠本卓海
千葉 2-0 仙台
得点:(千)ブワニカ啓太、見木友哉
横浜FC 1-1 東京V
得点:(横)イサカ・ゼイン(東)平智広
山口 2-1 群馬
得点:(山)池上丈二、沼田駿也(群)加藤潤也
大分 3-1 町田
得点:(大)サムエル2、渡邉新太(町)奥山政幸
岩手 1-0 甲府
得点:(岩)石井圭太
栃木 2-3 長崎
得点:(栃)カルロス・グティエレス2(長)澤田崇、植中朝日、クリスティアーノ