準々決勝で矢板中央に敗れた四日市中央工(四中工)のFW田口裕也は、卒業後はJ3鳥取に加入する。鳥取の『野人』岡野雅行GMに導かれて新天地に進むストライカーは、高校サッカーでの成長を糧に、プロでの飛躍を誓った。

「鳥取には感謝しかない」

 今回の選手権での活躍で、鳥取のファン・サポーターの間で早くも注目が集まっている。伊室監督も「うまくいかないときに本当にやっていけるのか、心配な面もあるが、ファンの方々に応援してもらったり、少し背中を押してもらえると、本人も喜ぶのではないか」と語り、「体の強さがあるし、シュートもうまい。ただ、ボールが来ないときでも準備して、連続して動くことなどを鳥取で鍛えてもらえれば、変わると思う」と期待を寄せた。

 本人は加入内定までの道のりを「練習に参加したときは緊張したけど、プロしか考えていなかったので、覚悟を持って臨んだ」と振り返る。「練習試合に呼んでもらったときも、ここで活躍できなかったらプロの道もないと思っていました。でも個人的には手応えがあった」というプレーを経て、加入内定を勝ち取った。

 今後は1月11日に鳥取へ向かい、始動日から練習に参加する。「ガイナーレ鳥取には感謝しかありません。自分がスタメンで出て、点を取ってJ2に昇格させたい。開幕スタメンも狙っています。1日も早くチームの力になれるように頑張りたい」。夢の続きはプロで、鳥取で追いかける。

取材◎石倉利英 写真◎中島光明

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