準々決勝で矢板中央に敗れた四日市中央工(四中工)のFW田口裕也は、卒業後はJ3鳥取に加入する。鳥取の『野人』岡野雅行GMに導かれて新天地に進むストライカーは、高校サッカーでの成長を糧に、プロでの飛躍を誓った。

上写真=奮闘実らず敗れた四日市中央工の田口。鳥取でプロとしてスタートを切る(写真◎中島光明)

鳥取への練習参加から加入内定へ

 2013年度以来となるベスト4進出はならなかった。四日市中央工は前半、矢板中央に2点を先行され、後半の反撃も実らずに完封負け。3回戦までに2得点を挙げて攻撃陣を牽引してきたFW田口裕也も見せ場を作れないまま、高校サッカー最後の試合が終わった。

 後半は風上に立ったが、前半に2得点した矢板中央が守りを固めたことで、「自分の特徴である裏への飛び出しを、なかなか出させてもらえず、球際も激しく来たので仕事をさせてもらえなかった」と振り返る。前半に左からのセンタリングをヘッドで合わせたがゴールの枠を捉えず、終わってみればシュートは1本のみ。四中工伝統のエースナンバーである17番を背負って臨んだ大会で、「こういうレベルの相手から得点してこそ17番だと思う。すごく悔しいし、みんなに申し訳ない」と反省ばかりが口を突いた。

 卒業後はJ3の鳥取に加入する。プロへの道を切り開いたきっかけは、鳥取の『野人』岡野雅行GMだった。今年度から四中工の指揮を執る伊室陽介監督が、日大で岡野GMの1つ下の後輩という縁で話を持ちかけたところ、練習参加が実現。ただ鳥取の吉野智行強化部長は、「高校生がプロの練習に参加して、いきなり自分の良さを出すのは難しい。最初に見たときの印象は正直、いま一つだった」という。

 だが3日間の練習参加の最終日、それまでの練習でシュートシーンが少なかったことから、吉野強化部長が「シュート練習をしてみたら」と促したところ、印象が大きく変わった。「左右両足で強いシュートを蹴ることができるし、テクニカルな形でも打てる。面白い選手だと思って、練習試合に呼んでみることにした」。当時四国リーグの高知ユナイテッドSCとの練習試合でも「しっかり走れるし、動き出しも良かった」(吉野強化部長)と印象に残るプレーを見せ、加入内定に至った。

This article is a sponsored article by
''.