明治安田生命J2リーグは7月16日から18日に第27節が行われた。前節で得失点差で上回って首位に返り咲いたアルビレックス新潟は、今節もアウェーで勝利を収めて快調。2位の横浜FCもジェフユナイテッド千葉の挑戦を退けて食らいつき、3位のベガルタ仙台は5-1で大勝と、3強の強さが際立っている。

上写真=新潟はアウェー連勝で首位キープ(写真◎J.LEAGUE)

17位栃木までプレーオフ圏内と10差の混戦

 前節の勝利によって勝ち点で横浜FCと並び、得失点差で上回って再び首位に立ったアルビレックス新潟。アウェー連戦となる7月16日のツエーゲン金沢戦では、相手を寄せつけずに3-0の勝利を飾って首位をキープした。

 詳しくはマッチリポートに譲るが、高宇洋が今季初ゴールを決めて先制すると、後半開始早々に鈴木孝司がPKを決め、終盤にも鈴木が決めて2試合連続2ゴールとして勝利を収めている。

 同じ16日には、3位のベガルタ仙台も快勝だ。いわてグルージャ盛岡を相手に、好調の中山仁斗が先制、一度は追いつかれるものの、名倉巧、真瀬拓海が決めて突き放すと、富樫敬真が連続ゴールで、終わってみれば5-1の大勝を収めた。シーズン途中までエース格として活躍していた富樫に、5月以来のゴールが生まれたのは大きいだろう。チームとしても、今季最多の1試合5ゴールとなり、ここ5試合で3勝2分け、得点も13を数えて再び上昇気流に乗ってきた。

 1試合の最多ゴールという点では、横浜FCも同じだった。新潟と仙台の勝利を受けて、翌17日にジェフユナイテッド千葉を迎え、4ゴールを集めて無失点、10試合負けなしで安定した強さを披露している。

 こちらも詳しくはマッチリポートに掲載したが、絶好調のエース、小川航基が2ゴールと出色の出来。渡邉千真、長谷川竜也も決めていて、この前線のトライアングルと、2アシストを記録した右ワイドのイサカ・ゼインのコンビネーションが大きな力になっている。

 第2グループでは6位FC町田ゼルビア対5位V・ファーレン長崎の直接対決に注目が集まった。勝ち点1差で上をいく長崎が9分、右CKをエジガル・ジュニオがニアでヘッドでたたくと、GKポープ・ウィリアムが弾いてバーに当たってバウンドし、入ったかどうか非常に難しい判定だったが、ゴールが認められて先制した。町田も後半開始早々の47分に、クロスのこぼれ球を太田修介が豪快なミドルシュートをたたき込んで、いい時間帯に同点に追いついた。

 これを機に町田が絶好機を迎えながらもゴールが割れず、逆に長崎は89分、CKの流れから鍬先祐弥が左から送ったクロスが、そのままゴールの逆サイドに飛び込む今季初ゴールで追加点。これが結局、勝利を決めるゴールとなり、上位対決は長崎が2-1で制した。

 4位のファジアーノ岡山は栃木SCを相手にスコアレスドローに終わっている。ここ5試合で1勝3分け1敗と、勝ちきれない試合が増えてきていて、やや停滞気味。この結果、5位に後退することになり、長崎が入れ替わって4位に浮上している。

 首位の新潟と2位の横浜FCが勝ち点54で並び、3差で仙台が3位につける3強態勢は変わらず。第2グループは、4位長崎の勝ち点は43で、5位岡山が41、6位大分が41と続くが、17位の栃木が31で、プレーオフ圏内まで10ポイントと巻き返しの可能性は十分にある。残り15試合の戦いに向けて、まだまだドラマが待ち受けていそうだ。

画像: 町田と長崎の上位対決は、終盤に突き放した長崎が勝利(写真◎J.LEAGUE)

町田と長崎の上位対決は、終盤に突き放した長崎が勝利(写真◎J.LEAGUE)

画像: 自動降格圏の琉球と大宮の直接対決はドローに(写真◎J.LEAGUE)

自動降格圏の琉球と大宮の直接対決はドローに(写真◎J.LEAGUE)

J2第27節の結果

■7月16日
岩手 1-5 仙台
得点:(岩)モレラト(仙)中山仁斗、名倉巧、真瀬拓海、富樫敬真2

甲府 1-1 水戸
得点:(甲)宮崎純真(水)椿直起

金沢 0-3 新潟
得点:(新)高宇洋、鈴木孝司2

大分 2-1 群馬
得点:(大)オウンゴール、藤本一輝(群)深堀隼平

■7月17日
秋田 0-2 山形
得点:(山)國分伸太郎、山田康太

町田 1-2 長崎
得点:(町)太田修介(長)エジガル・ジュニオ、鍬先祐弥

横浜FC 4-0 千葉
得点:(横)小川航基2、渡邉千真、長谷川竜也

岡山 0-0 栃木

琉球 1-1 大宮
得点:(琉)金井貢史(大)菊地俊介

■7月18日
熊本 1-0 山口
得点:(熊)高橋利樹

※東京ヴェルディ対徳島ヴォルティスは中止、代替日は未定


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