明治安田生命J2リーグは7月6日に第25節が行われた。3連戦の2戦目では上位3チームが明暗を分けた。勝ったのは3位のベガルタ仙台で、試合終了直前でなんとかドローに持ち込んだのは首位の横浜FC、そしてアルビレックス新潟はジェフユナイテッド千葉に逃げ切られた。

上写真=3強で唯一の勝利は仙台。4戦勝ちなしからの連勝として、息を吹き返してきた(写真◎J.LEAGUE)

千葉がプレーオフ圏内の6位へ

 J2の3強に明暗が別れた。

 笑ったのは3位のベガルタ仙台だ。25分に左からのFKを中島元彦が直接決めて、まず先制。38分には速攻から、内田裕斗の左からの折り返しに中山仁斗が合わせて決めた追加点が大きかった。79分には、その3分前にピッチに入ったばかりの名倉巧がルーズボールを拾って左足でゴール右に送り込む追加点。理想的に得点を積み重ねて、終わってみれば3-0の快勝だった。

 劇的なフィナーレを迎えたのは、横浜FC。0-0で折り返した後半、68分にブラウブリッツ秋田にロングスローの流れから最後は千田海人に豪快なボレーで蹴り込まれた。しかし90+7分、CKでGKスベンド・ブローダーセンもゴール前に上がったラストプレーの流れから、武田英二郎のクロスを小川航基がヘッドでゴールにねじ込む同点ゴール。劇的なラストでホームでなんとか勝ち点1は死守した。

 泣いたのは、新潟。ホームでは10連勝中と好調だったが、迎えたジェフユナイテッド千葉に逃げ切られる結果になった。千葉得意のセットプレーから、最後は西久保駿介のプロ初ゴールが千葉のJ2通算700号となるメモリアルな一発で13分に先制された。22分に右の角度のないところから島田譲がパワーショットを直接ねじ込んで同点とし、なおも攻め立てるが、千葉が後半から5バックにして守備に人数をかけてきて苦労した。するとまたもや千葉にセットプレーの流れから60分に櫻川ソロモンに流し込まれて、1-2のままタイムアップ。今季ホーム初黒星を喫した。千葉はプレーオフ圏内の6位にランクアップしている。

 この結果、勝ち点50に乗せた横浜FCが首位をキープ。新潟が2差で追い、さらに仙台が1ポイント差に迫るという混戦模様だ。

 この3強に迫ろうと追い上げてきたのが、ファジアーノ岡山だ。大宮アルディージャを迎えたホームゲームで、2度のリードを追いつかれる流れでアディショナルタイムへと突入した。するとここから、チアゴ・アウベスが2ゴールを挙げて、4-2で勝利をもぎ取った。勝ち点を39として4位へと浮上している。

 V・ファーレン長崎も3位との差を詰めたかったが、失敗。モンテディオ山形とのホームゲームで、早々の10分にハイプレスに遭い、最後は加藤大樹に決められて先制された。26分に右サイドからのクリスティアーノのクロスがクリアされたところで、エジガル・ジュニオが右足を振って同点とするが、もう1点が奪えず。1-1で勝ち点1を積み上げるにとどまって、5位に後退している。

画像: 3強で唯一敗れたのが新潟。千葉の堅陣を崩せず、ホーム連勝記録は10でストップ(写真◎J.LEAGUE)

3強で唯一敗れたのが新潟。千葉の堅陣を崩せず、ホーム連勝記録は10でストップ(写真◎J.LEAGUE)

画像: 岡山はアディショナルタイムにチアゴ・アウベスが2点を決めて突き放した(写真◎J.LEAGUE)

岡山はアディショナルタイムにチアゴ・アウベスが2点を決めて突き放した(写真◎J.LEAGUE)

J2第25節の結果

■7月6日
岩手 0-1 琉球
得点:(琉)大森理生

仙台 3-0 甲府
得点:(仙)中島元彦、中山仁斗、名倉巧

栃木 0-1 東京V
得点:(栃)(東)佐藤凌我

町田 2-3 水戸
得点:(町)平戸太貴2(水)梅田魁人、新里涼、前田椋介

横浜FC 1-1 秋田
得点:(横)小川航基(秋)千田海人

新潟 1-2 千葉
得点:(新)島田譲(千)西久保駿介、櫻川ソロモン

金沢 2-1 群馬
得点:(金)杉浦恭平、林誠道(群)高木彰人

岡山 4-2 大宮
得点:(岡)徳元悠平、濱田水輝、チアゴ・アウベス2(大)西村慧祐、菊地俊介

山口 0-0 大分

長崎 1-1 山形
得点:(長)エジガル・ジュニオ(山)加藤大樹

熊本 1-1 徳島
得点:(熊)高橋利樹(徳)浜下瑛


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