アルビレックス新潟は12月4日、FW田中達也が現役を引退することを発表した。2001年に浦和レッズでプロのキャリアをスタートさせ、エースとして活躍。13年に新潟に移籍すると、9年の長きに渡って存在感を示した。また一人、偉大な選手がピッチを去る。

上写真=田中達也は9年にわたって新潟とともに戦ってきた(写真◎Getty Images)

「とことんサッカーをやり続けることができた」

 アルビレックス新潟は12月4日、FW田中達也が現役を引退することを発表した。田中は2001年に浦和レッズに加入すると、そのスピードとパンチのあるシュートで多くのタイトル獲得に貢献してきた。13年に新潟に移り、トップレベルのプレーを仲間に示し、9年の長きに渡って存在感を示した。近年は負傷の影響もあって出場機会が減り、19年限りで一度、契約満了が発表されたものの、すぐに再契約に至っていた。練習に向かう真摯な姿勢がチームの規律を示す基準となり、多くの若手がその背中を見て成長してきた。

 今季はここまで出場の機会に恵まれなかったが、最終節は12月5日にホームで行われるFC町田ゼルビア戦。アルベルト監督、ロメロ・フランク、大本祐槻、ゴンサロ・ゴンザレスの退団も発表されていて、何が何でも勝ちたい試合だ。

 田中はクラブを通じてあいさつしている。

「山口県の周陽スポーツ少年団でサッカーを始め、周陽中学校、帝京高等学校と進む中で指導してくださった指導者の方々や、日々切磋琢磨しながらトレーニングをしてくれた仲間たちのおかげで、プロサッカー選手になることができました。
 浦和レッズで12年、アルビレックス新潟で9年。
 この21年間で自分を成長させてくれた、たくさんの監督のおかげで、夢のような素晴らしい時間を過ごすことができました。時には大きな困難にぶつかり、挫けそうな時もありましたが、共に戦ってくれたチームメイトやスタッフ、そして、声援を送り続けてくれたサポーターの皆さんの存在が、自分を何度も奮い立たせてくれました。
 そして、自分を育ててくれた両親や自分をサッカーに導いてくれた兄、一番近くで一緒に戦ってくれた妻、パワーの源の子どもたちにも、とても感謝しています。
 多くの方々のサポートのおかげで、とことんサッカーをやり続けることができた自分は本当に幸せ者です。何よりも、アルビレックス新潟のオレンジ色のユニホームを着て引退できることを、誇らしく思っています!
 皆さん、本当にありがとうございました」

 オレンジと青の田中達也がピッチを去る。

田中達也 たなか・たつや
■ポジション:FW
■背番号:14
■生年月日:1982年11月27日(39歳)
■身長/体重:167cm/62kg
■出身地:山口県
■経歴:帝京高 → 浦和レッズ → アルビレックス新潟
■代表歴:U-23日本代表、日本代表
■出場記録
J1リーグ通算:333試合出場66得点
J2リーグ通算:55試合出場3得点
リーグカップ戦通算:64試合出場17得点
天皇杯通算:22試合出場11得点
ACL通算:8試合出場3得点


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