上写真=ヘディングで先制ゴールを決めた稲垣祥と仲間が祝福する(写真◎J.LEAGUE)
■2025年5月3日 J1第14節(観衆52,847人/@国立)
清水 0−3 名古屋
得点:(名)稲垣祥、和泉竜司、椎橋慧也
右サイドから何度もチャンスをつくる
前半は名古屋がボールを握り、パスをつないだ。シュート総数、枠内シュート数、パス成功数、CK数、走行距離、スプリント回数、そしてボール保持率。その全てで名古屋が上回り、スコアも1−0とリードしてみせた。
36分、敵陣右サイドで得たスローインの流れから内田がニアにクロスを入れると、タイミングよく稲垣が走り込んでヘッド。ネットを揺らし、名古屋が先制に成功した。
対する清水は序盤からなかなか前進することができず、敵陣に入るとボールをロスト。良い形で攻撃できない時間が続いた。前半の枠内シュートもゼロ。一方、守備の局面でもプレスがはまらず、たびたび空転して後手に回る場面が散見した。
後半も流れは変わらず、名古屋が優位に試合を進めていった。48分、内田のクロスのこぼれ球に和泉が詰めて2点差とすると、50分にも山岸、内田、山岸とつないで右サイドを破り、最後は後方から走り込んだ椎橋が蹴り込み、リードを広げた。
その後もしっかり手綱を締めて、スキなく戦った名古屋は、清水に最後までペースを握らせず、勝ち点3を獲得。降格圏に沈んでいたチームとは思えない戦いぶりで快勝した。それに対し、清水は故障者が相次ぎ、本来ボランチの宇野がCBを務めるなど苦しいチーム事情の中、ホーム扱いの国立競技場に集まった5万2847人の大観衆の前で勝利を目指したが、いいところを見せられず。悔しい敗戦となった。
▼出場メンバー
・清水◎GK沖悠哉、DF北爪健吾、高橋祐治、宇野禅斗、山原怜音(72分:高木践)、MF弓場将輝(55分:矢島慎也)、マテウス・ブエノ、松崎快、乾貴士(63分:嶋本悠大)、カピシャーバ(63分:西原源樹)、FW北川航也(63分:アフメド・アフメドフ)
・名古屋◎GKピサノ・アレックス幸冬堀尾、DF原輝綺、三國ケネディエブス、佐藤瑶大(84分:宮大樹)、MF内田宅哉、稲垣祥、椎橋慧也、徳元悠平(46分:中山克広)、和泉竜司(61分:森島司)、FWマテウス・カストロ(72分:浅野雄也)、永井謙佑(46分:山岸祐也)