移動も含めて準備、試合だと言い聞かせている
――8月は秋葉忠宏監督も月間優秀監督賞を受賞しました。今季第7節終了後にゼ・リカルド監督からの交代がありましたが、サッカーはどう変わりましたか?
鈴木 前への意識が強くなりました。不用意なバックパスをせず、常に前を向いてプレーするように常々言われていて、秋葉さんが監督になってから、より際立っている部分です。
――秋葉監督の就任後も、5月から6月にかけて4試合で3敗を喫する苦しい時期がありました。
鈴木 連勝したり、負けなしでいられるのが一番ですが、相手がいるスポーツなので、そういう苦しい時期もあります。だからこそ自分たちができること、成長しなければいけないところに、真摯に目を向けることができた時間でした。あの時期を乗り越えたことが、その後に勝ち点を取れていることにつながっていると思います。
――J1は全34節ですが、J2は全42節の長丁場で、鈴木選手がプレーするのは2018年の大分トリニータ時代以来です。J1との違いで意識していることはありますか?
鈴木 試合数の違いは特に意識していませんが、J2は地方のクラブが多く、アウェーの際の移動距離が長いので、それについての心の持ちようは大切にしています。具体的には、移動が長いことに対して、何も思わない。そこにストレスを感じてしまうと、体もそういう状態になってしまうので、それも含めて準備、試合だと自分に言い聞かせて意識しています。
――アウェーへの移動中は、どのように過ごしているのですか?
鈴木 本を読んだり、タブレットで映画を見たり、寝たりしています。本を読むのがあまり速くないので、読書は何回かに分けて1冊を読んでいて、いま読んでいるのはサウナの本。効能や入り方など、いろいろな情報が載っているものを読み始めました。もともとサウナが好きなので、実際のところ、どういう良さがあるのかと思ったので。水風呂との交代浴は練習後、常にやっていますが、サウナに入った後の水風呂が一番、気持ちいいです。
――今年の夏は特に暑かったですが、練習後も水風呂に入っているのですね。
鈴木 水風呂には必ず入って、しっかり体を冷やしてから帰るようにしています。入るのと、入らないのとでは午後からの体のほてり具合が全く違うので、しっかりとリセットすることを心がけていますね。
――移動中に見た映画で、面白かった作品は?
鈴木 実写版『キングダム』の、いま公開されているものではなく、一つ前の作品です(『キングダム2 遥かなる大地へ』)。原作の漫画を読んでいて、漫画やアニメの実写版は、あまり好きではないのですが、周りのみんなが面白いと言うので、見てみたら本当に面白かったです。