上写真=新潟は山形に引き分けて、昇格は次節以降に(写真◎J.LEAGUE)
群馬対大宮は群馬が競り勝ち
アルビレックス新潟の今節の昇格決定は、実現しなかった。
新潟の今節での昇格決定の条件は、10月1日のモンテディオ山形戦に勝ち、2日に3位のファジアーノ岡山がツエーゲン金沢に引き分け以下。しかし、新潟は山形に先制され、追いついての引き分けとなった。
詳しくはマッチリポートに譲るが、ボールの動きにいつもの軽快さが見られず、34分に先制される展開。後半にギアを上げてようやく85分に谷口海斗のゴールで同点に追いつくが、そのまま試合終了。勝ち点1を上積みするにとどまった。
2位の横浜FCはFC琉球とのアウェーゲームを1-0の最少スコアで乗り切った。しっかりボールを支配する琉球に対してカウンターが中心になり、最終ラインからのロングパスでイサカ・ゼインが右サイドを抜け出したところで倒されて、PKを獲得。これを35分に小川航基がきっちり決めて、今季22得点目となるゴールで先制した。最下位から逆転残留を狙う琉球の攻撃をなんとかしのいで、このまま逃げ切り。3試合連続の完封勝利で新潟に1ポイント差に迫った。
3位の岡山は翌2日のゲーム。金沢とのアウェーゲームで先制されたものの、29分に自ら蹴ったPKがGKに止められたこぼれ球をヨルディ・バイスが押し込んで同点に追いついた。しかし、52分にはオウンゴールで突き放されると、アディショナルタイムにも勝負を決定づけるゴールを許して、1-3で敗戦。残り3試合で横浜FCとの勝ち点差は8となり、自動昇格への厳しさは増すことになった。
この結果、次節の第40節でダブル昇格の可能性が出てきた。現在勝ち点「69」の岡山が残り3試合で全勝した場合の最大勝ち点は「78」。新潟はすでに「78」で、10月8日の第40節ベガルタ仙台戦に引き分け以上で昇格が決定する。もし敗れても、翌9日に岡山がヴァンフォーレ甲府に引き分け以下なら「76」以下になるために、その時点で決まる。
横浜FCは現在「77」。次節は9日18時キックオフの大分トリニータ戦だが、昇格の条件は、まず横浜FCよりも先に行われる、9日13時5分キックオフの甲府対岡山で岡山が引き分け以下ならその時点で決まり、岡山が勝っても横浜FCが大分戦で勝てば勝ち点「80」となり決定する。
このほか、5位の大分トリニータは勝ったものの、4位ロアッソ熊本、6位ベガルタ仙台はどちらも黒星。それぞれ順位の変動はなかったものの、プレーオフ進出の争いも激しさを増してきた。
残留圏ぎりぎりで争う20位のザスパクサツ群馬は、19位の大宮アルディージャとの直接対決を迎えた。79分に左CKから中央で畑尾大翔がヘッドで押し込んで、群馬が1-0で勝利。大宮が1試合消化が少ないものの、順位が入れ替わって群馬が19位に浮上した。
J2第39節の結果
■10月1日
山形 1-1 新潟
得点:(山)ディサロ燦シルヴァーノ(新)谷口海斗
群馬 1-0 大宮
得点:(群)畑尾大翔
甲府 0-1 栃木
得点:(栃)根本凌
徳島 3-2 町田
得点:(徳)杉森考起、内田航平、エウシーニョ(町)長谷川アーリアジャスール、太田修介
琉球 0-1 横浜FC
得点:(横)小川航基
大分 3-1 長崎
得点:(大)弓場将輝、梅崎司、長沢駿(長)米田隼也
■10月2日
熊本 1-2 秋田
得点:(熊)粟飯原尚平(秋)茂平、藤山智史
仙台 0-2 東京V
得点:(東)染野唯月、阪野豊史
水戸 0-1 千葉
得点:(千)櫻川ソロモン
金沢 3-1 岡山
得点:(金)杉浦恭平、オウンゴール、嶋田慎太郎(岡)ヨルディ・バイス
山口 2-2 岩手
得点:(山)高井和馬2(岩)和田昌士、ブレンネル