明治安田生命J2リーグ第37節は台風の影響で9月20日に延期された1試合を除き、10試合が17日と18日の週末に行われた。首位のアルビレックス新潟が快勝で勝ち点3を加えたほか、2位の横浜FC、3位のファジアーノ岡山も勝って連敗を免れた。

上写真=星雄次が自身今季初ゴールで先制。新潟はシュート23本を浴びせ、ホームで水戸に快勝してさらに一歩進んだ(写真◎J.LEAGUE)

大宮、群馬が貴重な勝ち点3

 先に9月17日に戦ったのは、3位のファジアーノ岡山。プレーオフ圏内に入りたい7位のV・ファーレン長崎を迎えた。長崎のクレイソンが蹴ったボールが主審に当たってしまい、これがこの日2度目の警告の対象となって退場したのが27分のこと。岡山にとっては大きな後押しになった。先制ゴールは45+4分まで待たなければならなかったが、ヨルディ・バイスがPKを確実に決めて先制。70分には最後尾からの大きなクリアボールに、長崎のDFとGKが連係ミス、そこを突いたチアゴ・アウベスがループで決めると、5分後には左からの徳元悠平のクロスをGKが見送ったところでミッチェル・デュークが頭で合わせて、たたみかけた。

 これぞエース。2位の横浜FCは、やはりこの男が決めた。小川航基だ。ヴァンフォーレ甲府を迎えたホームゲームで、前半からお互いに攻め合って、繰り返し両ゴール前でのビッグチャンスが続いた試合は、それでも0-0のまま進んだ。すると、自慢のホットラインが開通する。左サイドから攻め立て、長谷川竜也の斜めのクロスに、裏に走り込んだ小川がヘッドでていねいにゴール左に送り込んで、85分についに均衡を破った。この3試合ぶりの自身21点目が決勝点となって、連敗を免れた。

 その上をいくのが、首位のアルビレックス新潟。水戸ホーリーホックとのホームゲームで快勝だ。序盤からいつものように保持して攻め続け、ビッグチャンスを何度も作り続けた。水戸のGK山口瑠伊のファインセーブに阻まれていたが、ようやく実ったのが37分。左から崩して最後は星雄次が豪快に蹴り込んで、今季初ゴールでついに先制した。52分には左からのFKに谷口海斗がヘッドで合わせて追加点。実に23本のシュートを浴びせ、今季3度目の3連勝を達成して、さらにJ1昇格へと歩みを進めた。

 残留争いでは、大宮アルディージャが栃木SCを3-1で下せば、ザスパクサツ群馬もブラウブリッツ秋田に1-0で勝ちきって、勝ち点3を加えた。最下位のFC琉球はレノファ山口FCに0-1で惜敗して、いわてグルージャ盛岡は台風14号の影響でロアッソ熊本との試合が20日に延期されている。

画像: 岡山は長崎との上位対決で3-0と完勝した(写真◎J.LEAGUE)

岡山は長崎との上位対決で3-0と完勝した(写真◎J.LEAGUE)

画像: 大宮は3ゴールを集めて栃木に勝ちきった(写真◎J.LEAGUE)

大宮は3ゴールを集めて栃木に勝ちきった(写真◎J.LEAGUE)

J2第37節の結果

■9月17日
岡山 3-0 長崎
得点:(岡)ヨルディ・バイス、チアゴ・アウベス、ミッチェル・デューク

■9月18日
仙台 1-1 徳島
得点:(仙)真瀬拓海(徳)一美和成

秋田 0-1 群馬
得点:(群)田中稔也

山形 2-0 千葉
得点:(山)加藤大樹、樺山諒乃介

町田 2-2 東京V
得点:(町)中島裕希、太田修介(東)深澤大輝、阪野豊史

横浜FC 1-0 甲府
得点:(横)小川航基

新潟 2-0 水戸
得点:(新)星雄次、谷口海斗

金沢 3-3 大分
得点:(金)松本大弥、大石竜平、杉浦恭平(大)金崎夢生、ペレイラ、弓場将輝

琉球 0-1 山口
得点:(山)佐藤謙介

大宮 3-1 栃木
得点:(大)新里亮、中野誠也2(栃)根本凌

※熊本対岩手は台風14号の影響で20日に延期


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