上写真=仙台は中島元彦がFKを直接決めて先制するなど、4-1の快勝で首位へ(写真◎J.LEAGUE)
混戦J2はまだまだ続く
混戦のJ2は試合ごとに大きく順位が変動する。首位戦線では上位3チームが入れ替わった。
前節で首位に立ったアルビレックス新潟は、FC町田ゼルビアとのアウェーゲーム。昨季は2試合とも敗れた分の悪い相手に今回も苦しみ、1-2で黒星を喫した。新型コロナウイルス感染症で陽性者が出たことでメンバーの入れ替えをせざるを得なかったことも影響したが、町田は山口一真のスーパーFKで先制し、鄭大世が後半開始早々の49分に古巣から追加点を奪って、反撃を終盤のPKによる1点に抑えた。その町田は9試合ぶりの勝利。再びプレーオフ圏内の6位に浮上してきた。
新潟に代わって首位に立ったのは、ベガルタ仙台だ。38分に中島元彦がFKを直接決めて、移籍後初ゴールで先制すると、フォギーニョが来日初ゴールを含む50分と62分の連続ゴールでリードを広げる。75分に1点を返されたものの81分には皆川佑介が突き放して、4-1の快勝で連勝を手にした。これで勝ち点を32にまで伸ばして、得失点差で上回って今季初めて首位に立った。
同勝ち点で2位につけるのは横浜FC。右からのクロスにニアに飛び込んだ小川航基がかかとで触ってコースを変えると、伊藤翔がジャンピングボレーで押し込んで41分に先制する。65分には、CKからうまく足を合わせてガブリエウが追加点。徳島もアディショナルタイムに今季初出場の一美和成が古巣から決めるが、このまま横浜FCが逃げ切った。こちらは6試合ぶりの白星と久々で、しっかり追走している。
下位のチームは軒並み順位を上げられなかったが、それでもプレーオフ圏内の6位から降格圏内の21位まではわずか勝ち点10差。混戦J2はしばらく続きそうだ。
J2第16節の結果
■5月14日
甲府 1-1 山口
得点:(甲)ウィリアン・リラ(山)高木大輔
長崎 0-0 大宮
大分 1-2 熊本
得点:(大)藤本一輝(熊)田辺圭佑、杉山直宏
東京V 0-2 水戸
得点:(水)曽根田穣、木下康介
琉球 1-0 栃木
得点:(琉)草野侑己
■5月15日
仙台 4-1 金沢
得点:(仙)中島元彦、フォギーニョ2、皆川佑介(金)松本大輔
町田 2-1 新潟
得点:(町)山口一真、鄭大世(新)鈴木孝司
横浜FC 2-1 徳島
得点:(横)伊藤翔、ガブリエウ(徳)一美和成
岡山 0-1 群馬
得点:(群)岩上祐三
千葉 0-1 秋田
得点:(秋)吉田伊吹
※岩手vs山形は6月15日