上写真=試合終了とともに横浜FCの選手たちが突っ伏す。負けなしは続くが3点差を追いつかれた(写真◎J.LEAGUE)
岡山は4位にまで浮上
首位の横浜FCが負けなし継続…だが、3点のリードを追いつかれる苦しいドローになった。ザスパクサツ群馬とのアウェーゲームで24分に長谷川竜也、31分に渡邉千真、42分にイサカ・ゼインと3連続ゴールを決めて、前半だけで大きくリード。3試合ぶりの勝利に近づいた。
ところが、後半は群馬が大逆襲。49分に平松宗がまず1点を返すと、57分にも再び平松が決めて勢いを増し、67分にはついに奥村晃司が同点ゴール。さらに群馬が押し込んで決定機をつかむものの、横浜FCの守備陣の踏ん張りもあってゴールは生まれず、3-3で終えた。
2位のベガルタ仙台はブラウブリッツ秋田とホームでの東北ダービー。先制しながら一度は追いつかれて後半に折り返したが、遠藤康、吉野恭平の連続ゴールで突き放して3連勝。もたつく横浜FCに勝ち点3差にまで迫ってきた。
勝ち点18のファジアーノ岡山と同19の東京ヴェルディ。接近したチーム同士の対戦で、岡山は勝てば上回る一戦となった。0-0で折り返した後半に、54分、58分と連続ゴールで引き離したのは岡山。東京Vの反撃を79分の1点に抑えて逃げ切りに成功し、順位をひっくり返して4位にまで浮上してきた。
驚きの展開となったのがレノファ山口FC対栃木SCの一戦。山口が1点リードで迎えた後半アディショナルタイム2分、栃木がカウンターから矢野貴章が押し込んでついに同点とする。しかしこのまま試合は終わらず、同6分に山口が焦らずつないで攻め崩し、最後は高木大輔が蹴り込む劇的な決勝点。まさにラストプレーで3試合ぶり勝利をもぎ取った。
昇格チーム同士の対戦となったいわてグルージャ盛岡対ロアッソ熊本戦は、アウェーの熊本が2-1で勝利。後半開始早々に伊東俊が追加点を決めたことで試合を優位に進められたのが大きかった。岩手はアディショナルタイム5分に深川大輔が一矢報いたが、そこまで。
珍事が起きたのがFC琉球とアルビレックス新潟戦で、グラウンドで水漏れがあったとしてキックオフ時間が当初予定の17時から18時に遅れた。試合はハイテンポ、ハイスピードの白熱した展開で1-1のドローに終わっている。
J2第13節の結果
■4月30日
千葉 0-3 大分
得点:(大)高畑奎汰、下田北斗、藤本一輝
山口 2-1 栃木
得点:(山)橋本健人、高木大輔(栃)矢野貴章
水戸 2-1 甲府
得点:(水)曽根田穣、安藤瑞季(甲)飯島陸
琉球 1-1 新潟
得点:(琉)草野侑己(新)高木善朗
■5月1日
岩手 1-2 熊本
得点:(岩)深川大輔(熊)菅田真啓、伊東俊
岡山 2-1 東京V
得点:(岡)田中雄大、ミッチェル・デューク(東)バスケス・バイロン
山形 2-0 長崎
得点:(山)藤本佳希、デラトーレ
群馬 3-3 横浜FC
得点:(群)平松宗2、奥村晃司(横)長谷川竜也、渡邉千真、イサカ・ゼイン
町田 0-2 徳島
得点:(徳)坪井清志郎、新井直人
金沢 1-2 大宮
得点:(金)庄司朋乃也(大)河田篤秀、中野誠也
仙台 3-1 秋田
得点:(仙)富樫敬真、遠藤康、吉野恭平(秋)武颯