首位奪還に向けて、FC町田ゼルビアの下田北斗は、10月5日にホーム(@町田GIONスタジアム)で行なわれるJ1第33節・川崎フロンターレ戦が重要だと話す。間近に迫った古巣との大一番への思いをキーマンが語った。

悠くんとのコラボグッズは「光栄」

画像: 川崎F戦で実施される「コラボ1000円くじ」の景品の1つとして作成されたアクリルキーホルダー

川崎F戦で実施される「コラボ1000円くじ」の景品の1つとして作成されたアクリルキーホルダー

――ところで突然ですが、川崎Fとのコラボグッズが誕生したと聞きました。

下田 (小林)悠くんとのアクリルキーホルダーですよね。他クラブの選手同士のコラボグッズは珍しいと聞きました。貴重な物を作っていただき、とてもうれしいので、僕も1つちょうだいしたいです(笑)。

――小林選手との組み合わせになったことはいかがでしょうか。

下田 自分が……、何かおこがましいですね。素晴らしいキャリアを持った選手である上に、気さくで素晴らしい人間性の持ち主である悠くんとご一緒できて光栄です。ぜひサインを書いてほしいです(笑)。

――それでは商品のPRを。

下田 PRですか(笑)。『コラボ1000円くじ』で、ぜひ悠くんと僕のコラボグッズを引き当ててください!

――あらためてチームのストロングポイントと首位争いができている理由を聞かせてください。

下田 全員でハードワークをして、狙いを持った守備と攻撃をブレずにここまでできていることがチームのストロングポイントです。

――二巡目の後半戦は勝ち点の獲得ペースが落ちていますが、一巡目の前半戦は、戦いながら相手が面を食らっていると思うようなことはありましたか。

下田 最近は使いたいスペースを消してくるチームもありますし、前半戦のほうが割と攻守で狙いとする形を表現しやすかったです。また自分たちは徹底度合いが高いので、個人の感覚としてはチームが完成するのも早かったですが、シーズンの終盤に差し掛かってきた中で相手の完成度や練度も上がっています。微調整をしながら、相手のやり方が定まってきている印象です。

――町田を倒そうとする対戦相手の本気度が段違いに変わっている印象を受けます。

下田 自分たちもメンバーが替わっていますし、誰が何をできるかは状況次第によっては探り探りである面も影響しているかもしれません。相手が洗練されているなとは感じることも多いです。また首位にいた時間が長く、今も上位に位置している上に、なおさら町田の注目度が高い中で、させないようにするチームが増えてきています。

――7連勝を記録した広島の“スパート”が想像以上だったのでは。

下田 そうは言っても自分たちが足踏みをしたことは事実ですし、『そうなるよな』と思います。それでもまだ上位で争えているという事実があります。星勘定をするというよりは、目の前の1戦に集中して全力で戦ってきたことでこの位置にいるチームですから、先のことを考えてまで戦えるほど、余白があるチームではないです。確かに広島さんの勢いは感じますが、広島さんのことを僕たちはコントロールできません。目の前の試合がどうだったか。その積み重ねで今がありますから。

――ただここまで来たら、リーグ制覇ですよね。

下田 FC町田ゼルビアとしてのJ1初挑戦のシーズンで首位争いができているのは、喜ばしいことです。ファン・サポーターの方々の期待も感じています。30年以上の歴史があるJリーグでJ1初昇格・初優勝ができるポジションにいるのは僕たちだけということは、黒田監督も常々話されていることです。選手、コーチングスタッフ、チームスタッフ、そしてクラブ全体がリーグ優勝に向かって全力で取り組んでいます。優勝をつかみ獲るには誰も助けてはくれませんし、優勝したいという強い気持ちが引き寄せるものです。目標に向かって、普段から1日1日を大切にやっていくしかないと思っています。

PROFILE◎しもだ・ほくと/1991年11月7日生まれ、神奈川県出身。171cm66kg。大清水高-専修大―14甲府-16湘南-18川崎F-21大分-23町田

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