明治安田生命J1リーグは3連戦の初戦を終えたが、川崎フロンターレはセレッソ大阪に逆転負けを喫する結果になった。マルシーニョは途中出場で勝利に導くことはできなかったが、ここからやるべきことをやるだけ。「走って守る」という規律を大事にして、チームのために戦う。

上写真=マルシーニョは途中出場が続くが、どんな形でも勝利に貢献する意欲にあふれている(写真◎J.LEAGUE)

「監督からも信頼されていると思います」

 風のように左サイドを突破するドリブルが持ち味のマルシーニョ。北海道コンサドーレ札幌戦、ジュビロ磐田戦、セレッソ大阪戦と、ここ3試合は途中からの出場が続いている。

「ベンチスタートが続いていますが、監督からも信頼されていると思います。いつ呼ばれても、ピッチに入ったときに貢献できるように、やるべきことをしっかりできるように、常日頃から準備しています」

 練習でできないことは試合で発揮できない、がマルシーニョのポリシーだ。磐田戦では先制しながら追いつかれて1-1で引き分け、C大阪戦でも先制も虚しく逆転まで持っていかれて1-2で敗れてしまった。「やるべきこと」をさらに表現しなければならない。具体的にはどんなこと?

「ピッチに入れば走ることや、しっかりマークすることを要求されています。そこに加えて、アシストやゴールで貢献できればと思っています」

 この発言で興味深いのが、まず規律を守ることを優先していることだ。得点に関わるところは、その次。実際に札幌戦ではレアンドロ・ダミアンと2人で連動して猛烈にプレスをかけてボールを奪うことで、ゴールにつなげている。

 そのレアンドロ・ダミアンも同じく3試合続けて終盤からの登場となり、ジョアン・シミッチもベンチからのスタートが多い。ジェジエウはリハビリ中で、ブラジリアン・カルテットの力がここから試される。

「ブラジル人の4人だけというわけではなく、チーム全体でコミュニケーションが図れています。もちろん、4人ではコミュニケーションが取りやすいので、ピッチ内外でいろいろな話をしています。試合に出ていてもいなくてもモチベーションを上げていこうと話していますし、あるいはベンチ外の選手に対してもみんなで声をかけていこうと。チームのみんながいつ必要とされてもいいように準備をしていこうとして、トレーニングしているつもりです」

 首位の横浜F・マリノスとは6ポイント差となって、4位のサンフレッチェ広島も1ポイント差に追い上げてきた。これ以上は上と離されるわけにいかない。マルシーニョの「いい準備」が、チームの一体感と緊張感をさらに高めて、3連覇への逆襲へとつなげていく。


This article is a sponsored article by
''.