名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督と米本拓司がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節、ラーチャブリー戦(日本時間1日・23時)の前日会見に出席した。3日前に対戦したばかりの相手との『再戦』に難しさもあるが、二人は勝利を目指すのみと口をそろえた。

上写真=GS第4節ラーチャブリー戦の前日会見に出席したフィッカデンティ監督(左)と米本拓司(写真提供◎名古屋グランパス)

勝って帰らないと意味がなくなる(フィッカデンティ監督)

 3試合を戦って、3連勝。グループGの首位に立つ名古屋は明日、今大会2度目のラーチャブリー戦に臨む。前日会見に出席したフィッカデンティ監督は「もちろん次も勝つためにやるのは変わりない。日程の半分が経過しましたが、それに伴う疲労の蓄積は考慮しなければなりません。その点を考えたうえでしっかりとメンバーを選びたい。前回対戦した際にはまったく知らないチームだった、そのチームと短い期間でまた対戦するということはすごく珍しいことですし、初めてのこと。その部分にも注意して試合に臨みたい」と気を引き締めた。

 28日の前回対戦では、山﨑凌吾がハットトリックを達成。齋藤学がダメを押して4-0で完勝した。しかし、簡単に完勝劇を再現できるとは限らない。同じく前日会見に臨んだ米本も「また同じ試合になるとは思っていないので、まずは勝ち点3を取ることだけを考えて、チーム一丸となって戦うことが大事だと思います」と、気を緩めることなく試合に臨みたいと話した。

 指揮官はまた、会見の中で、コロナ禍でさまざまな制限のある中で、中2日で6試合を戦う今大会の難しさに触れつつ、覚悟を口にした。

「どういった環境で日々を過ごすか、それを分かった上でわれわれはこの大会の出場を決めました。毎日、練習とゲームの時以外はホテルの部屋に隔離されている状態で、選手たちはいろんなものを我慢しながら戦ってくれている。そういう状況下で参加したことで、われわれがどのくらい、この大会を大事にしているかを感じ取っていただければ。そして、そういう生活をしながら戦っているからこそ、勝って帰らないと意味がなくなると思って選手は戦ってくれています。
 われわれにとっていかに今大会が重要であるかを、この大会にどう参加するかでも示したい。AFCに対するリスペクトの気持ちも込めて、ただ参加するのではなく、勝つためにプレーしています」

 過酷な条件下でも手を抜かず、勝利を目指して全力で勝ち点3を取りにいく。明日のラーチャブリー戦に勝てば、開幕4連勝。名古屋には、驕りも慢心もない。


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