上写真=柏がついに今季初の連勝で上向き。ネルシーニョ監督は選手たちの姿勢を高く評価する(写真◎J.LEAGUE)
新外国人選手も続々合流
柏レイソルが、ようやく息を吹き返した格好だ。J1第9節でガンバ大阪に1-0で勝って今季2勝目を手にすると、続いて第10節の大分トリニータ戦でも同じく1-0で逃げ切って、ようやく今季初の連勝となった。
一時は4連敗も喫するなど苦しんだが、ようやく最悪の状態を抜け出した。ネルシーニョ監督は選手の姿勢をその理由に挙げる。
「試合に絡んでいる選手もそれ以外の選手も、しっかりやってくれています。毎回、試合を迎えるときに彼らにリマインドするのですが、出場機会はいつ、誰に訪れるか分かりません。いいコンディションを保っておく必要があると言ってきています。ゲームで結果を出すには自信を持ってプレーすること、パーソナリティーを発揮することが必要で、それぞれが与えられた役割を全うする任務を抱えてピッチに入ります。ここまで選手たちは、試合に絡んでいる選手も絡んでいない選手も関係なく、いい準備をしています」
そんなチームを後押しするように、新加入のブラジル人選手がチームに合流し始めた。ネルシーニョ監督の説明によれば、MFアンジェロッティが4月19日の練習に合流済みで、FWペドロ・ハウルが20日から、DFエメルソン・サントスとMFドッジは22日からトレーニングに加わる予定だということだ。すでに活躍しているMFヒシャルジソン、MFマテウス・サヴィオ、FWクリスティアーノと合わせて、ブラジル人選手7人態勢!
ネルシーニョ監督はアンジェロッティの初日の様子を見て、焦らずにコンディションが上がってくるのを待つようだ。
「ゲームコンディションが上がってくるには時間がかかります。彼の良さは前線でセンターでもサイドでもプレーできることで、チームにとっては非常にいい補強です。助っ人としての役割を担ってくれると思っています。これから早くコンディションが改善することを願っています」
ペドロ・ハウルとも話はしたようで、「アンジェロッティとラウルはいい状態にあるなというのが率直な印象です」と好印象。「彼らに足りないのは実戦におけるゲーム感覚で、実戦のテンポについていけるグループトレーニングを積んでいかなければなりませんが、そこだけです」
柏レイソル、逆襲の春、である。