ロティーナ監督の考えを体に染み込ませる段階にあるという（写真提供◎清水エスパルス）
大きく言って、10得点！
−−2021年の開幕戦はアウェーの鹿島アントラーズ戦です。鹿島にはどんなイメージを持っていますか。
立田 とにかくうまいというか、試合の運び方や勝ち方を知っているというか。雰囲気があるので、やっていていつも嫌だな、という印象はありますね。
−−鹿島で抑えておきたい選手はいますか。
立田 何だかんだといって、（上田）綺世には結果を出されている印象があるんですよ（アウェーゲームで2点を浴びている）。よく知った仲なので、やられたくないのが正直なところです。
−−オリンピック代表候補としてはチームメートですし、ポジション柄、ガチンコ勝負することになりますもんね。
立田 お互いにいいところも悪いところも知っています。僕はやりやすいんだけど、でも何だか点を取られちゃってるんですよね。言い方は悪いかもしれないけれど、削ってでも止めるということを僕がやらないといけないと思っています。それだけ素晴らしい選手だと思っていますから、リスペクトを込めた意味でも彼をつぶすことが大事だと思います。
−−そのバトル、開幕戦の大きなポイントになりそうですね。清水としてはどこが強みになるでしょうか。
立田 まずはキーパーに権田（修一）選手が入ってくれて、豊富な経験を伝えてくれるので試合の中での安心感も増していっていますし、すごく頼りがいがあると感じています。フォワードでもチアゴ（サンタナ）選手がいてくれて、見た目の通りというか、強さがあってスピードも兼ね備えているし、ドウグラス（現ヴィッセル神戸）のような感じで同じぐらいの期待値があるので、その2人がエスパルスの矛と盾になってくれればいいと思います。
−−矛という意味では、立田選手のセットプレーからの強烈なヘディング弾が見たいです。
立田 去年は最初の方に2点決めたので（4節と7節）、もう少し取れるかと思ったんです。でもその2点止まりになっちゃった。今年はめちゃくちゃ大きいことを言うと、10点ぐらいいきたいです！
−−チームとしても大きな武器になりますね。
立田 うちはキッカーがいいですからね。去年のキッカーの西澤（健太）選手には、跳んで当てたら入るようなボールをちょうだいと言っています。どこに蹴ってくれるかとか、ボールの癖も分かっていますから、ゴールを増やせたら自分の幅も広がると思います。守備はもちろんですけど、攻撃でも生きる選手になりたいですね。
