名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督がベガルタ仙台戦を前にオンラインで取材に応じた。直近2試合で連敗を喫したが、自信を持って残り10試合に臨むと話す。一戦必勝で戦い、リーグ2位を狙う。

上写真=2位になる資格があるとマッシモ・フィッカデンティ監督は話した(写真◎Getty Images)

現在5位、2位との差は6ポイント

 今季初の連敗を喫した名古屋は、勝利を目指して仙台戦に臨む。「こういう日程の中、それでもプレーをしなければいけないので、どれだけメンタルの部分で、通常では出ない力を引き出せるかが重要。そのために個々の準備、チームとしての雰囲気づくりに重点を置いて、この2日を過ごしています」。指揮官は横浜F・マリノス戦の『中2日』について説明した。

 試合をして移動してリカバリーして即、試合に臨む。過酷なスケジュールだが、「このやり方をずっとやってきて、疲労がある中で戦って結果を出してきた。この日程の中で勝つためには今シーズン用の過ごし方、ゲームへの入り方があると思うので、いま、こういう状態ですが、仙台戦をどうすべきか、そこに集中したい」とマッシモ監督はやるべきことをやると言った。

 名古屋は現在、5位につける。残り10試合で今季の天皇杯に出場でき、なおかつACL出場権を得られる2位まで順位を上げることも可能だ。残りのシーズンの目標については指揮官は「川崎をつかまえられるチームはわれわれだけはなく、今はいないと思いますし、川崎の優勝は決まりだと思います。その中でも残り10試合の中でわれわれに可能性があるのは、2位というポジション。そこを狙っていかなければいけないし、その資格があると思っています」と語った。

 そして、目標を達成するために重要なのは、自信を持ってやるべきことをやりぬくことだと強調する。

「われわれはコロナウイルスに苦労しましたし、ケガ人も悪いタイミングで重なってしまった。だから戦力面の影響を受けましたが、選手たちは命がけでやってくれて、近年のグランパスに比べても良い結果を出しています。そういう足かせがあった中でも、例年よりもはるかにいい状態でシーズンを過ごしていますし、それを実現しようとスタートして、いまのところはシーズンをそうやって終えられる可能性がある。
 直近の試合結果は負けていますが、それに対して自分たちが自信を失うのではなくて、もう一回振り返ってみたときに、これだけの素晴らしいシーズンを送っていると自信を持つべき。あと10試合ほどをどう戦うかによって、自分たちの評価が決まる。結局、いつもと同じと言われてしまうのか、本当に変わったと言われるのか。これだけの問題があってこれだけやれたんだ、と、選手たちには自信を持つように声をかけてきました。絶対、諦めずにやろうと」

 現在2位のセレッソ大阪との勝ち点差は6ポイント。残り10試合で逆転できない差ではない。目の前の試合に注力したその先にあるのは、「いつもと同じ」か「本当に変わった」なのか。仙台戦から名古屋にとって勝負の10試合がスタートする。


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