名古屋グランパスのMF稲垣祥が4日の浦和レッズ戦を前に取材に応じた。8月8日にホームで対戦した際には、6-2という記録的なスコアで大勝したが、敵地に乗り込んでの再戦に「シビアなゲームになる」と気を引き締めた。

上写真=タフな試合なればなるほどピッチで戦える稲垣の存在価値は増す(写真◎Getty Images)

 前回、浦和とホームで戦った試合に稲垣は先発フル出場を果たし、勝利に貢献した。だが、今回の試合は簡単にはいかないと考えている。その理由はこうだ。

「(名古屋が)ホームで大勝したというところで、間違いなく相手は普通ではないモチベーションで戦ってくると思います。だから同じようなゲームになるとは思っていませんし、1つのミスが勝敗を分けるようなシビアなゲームになるという考えの下で、全選手が準備しています」

 雪辱すべく臨んでくる相手といかに対峙するか。前回大勝したから今回も、などと安易に考えたら、勝利を手にできるわけない。ポイントの一つは、どのような意識で試合に入っていくか。

「(試合の)入りのところのメンタリティーという部分で劣ってしまうと、ゲームも劣勢になってしまう。だから気持ちを強く持ちながら入りたい。その上で、自分たちも賢く相手のそういった強い思いとか気持ちというところをうまくコントロールして、自分たちがその場の状況に応じてプレーできれば、良い結果を持ってこれると思います」

 構えるのではなく、かといっていなすのでもなく、状況に応じた戦いを選択し、実行していくことが肝要だ。プレッシャーをかけてくれば臨機応変にそれを回避し、相手が引けば、ブロックを崩す手立てを講じる。もちろん、気持ちで負けずに、コントロールするくらいの冷静さをもって。

「毎回、言っていることなんですけど自分自身のパフォーマンスを振り返るところで、自分はチームの結果というところにフォーカスしています。その意味で、いまの結果は全く満足できるものではないですし、グランパスはもっと上になければいけないチームだと思っています。そのために僕も今年から加入したと思っているので、自分自身に不甲斐なさ感じています」

 ここまでリーグ戦19試合すべての出場している。そのうち18試合に先発。もちろん連戦でベストコンディションではない試合もあるかもしれないが、稲垣はいつだってチームファーストの思いで戦ってきた。指揮官が起用しているのも当然だろう。

 名古屋は今季、一度も連敗がない。神戸戦に0-1で敗れたあとで迎えるのがこの浦和戦だ。いかに重要なゲームかは、稲垣も承知している。相手のモチベーションを逆手に取って、熱く賢く勝利を目指す。


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