上写真=川崎Fの2次キャンプがスタート。山村やレアンドロ・ダミアン(右)ら、新加入選手も徐々にチームに溶け込んでいる
写真◎杉園昌之
J1で3連覇を狙う川崎Fは1月31日、沖縄県島尻郡八重瀬町で2次キャンプに入った。期間は2月9日までの10日間。就任3年目を迎える鬼木達監督のもと、本格的な戦術トレーニングが始まっていく。新戦力のレアンドロ・ダミアンを含めたブラジル3人のほか、C大阪から加入した山村和也らをいかにチームを組み込むのか。
「攻撃のバリエーションを増やす」
2次キャンプ初日は、夕方から練習を開始。リラックスしたボール回しなどで体をほぐすと、足元でボールを受けてフィニッシュに持ち込むシュート練習に多くの時間を割いた。
ロンドン五輪の得点王で、ブラジル代表経験を持つレアンドロ・ダミアンがスムーズな連係からゴールネットを揺らせば、山村も鋭いシュートを何度も放っていた。ワンタッチ、2タッチの素早いパス交換でのコンビネーションを確認し、たっぷりと汗を流した。
鬼木監督は練習後、2次キャンプでの狙いを口にした。
「攻撃のバリエーションを増やしたい。もっと点を取れるようにする。新戦力を含めて、連係面を深めていきたい」
昨季はJ1でリーグ最多得点、最少失点を記録して2連覇を達成したが、さらならチーム力アップに力を注いでいる。目標はリーグ3連覇だけではない。ACL、ルヴァン杯、天皇杯を含めた前人未到の4冠を掲げている。そのためにも、充実した新戦力を生かすコンビネーションの構築は不可欠。
「守備での連動も高めたい」
指揮官は一切の妥協を許さない。目指すは史上最強軍団だ。
取材◎杉園昌之