サンフレッチェ広島の代表取締役社長に、仙田信吾氏が就任することが決まった。24日の就任会見ではクラブの経営基盤強化に向けた意気込みや、新築されるサッカースタジアムの活用プランなどを語っている。

上写真=就任会見で今後の方針を熱っぽく語った沼田新社長(写真◎石倉利英)

緊張と誇りの就任会見

 2020年1月1日に新しく就任する仙田信吾(せんだ・しんご)社長は、1955年3月17日生まれの64歳。中央大卒業後の78年に広島の株式会社中国放送(RCC)に入社し、東京支社長、執行役員テレビ局長、取締役テレビ営業局長などを歴任。2017年6月から系列会社の株式会社RCCフロンティアの代表取締役社長、19年6月から同社取締役会長を務めていた。

 クラブとの関わりでは、93年のJリーグ開幕に合わせて応援番組『週刊サンフレッチェ』を立ち上げている。広島がサントリーシリーズ(ファーストステージ)で優勝した94年のチャンピオンシップでは、諸事情により実現はしなかったものの、アウェーでの第2戦で広島でのパブリックビューイングを企画するなど、早い時期から放送マンとして広島に携わってきた。

 仙田新社長は第一声で、「緊張の中で社長就任を株主総会、取締役会で決めていただきました。サンフレッチェ広島を、より一層強く、より一層地元の皆様から愛されるチームにしていきたい。それが大きな夢、ビジョンです」とコメント。就任が決まった心境を「戦前から続く広島のサッカーの歴史、被爆からの復興を支えたサッカーの歴史を、一身に継承しているサンフレッチェの代表取締役になったことに、すごく緊張しています。しかし、大きな誇りも持っています」と引き締まった表情で語った。

 広島の久保允誉代表取締役会長は、仙田氏を選任した理由について「人的なネットワークを持っている。弊社は(福山市など、広島県東部の)備後地区が弱いが、そこでも強いネットワークを持っており、今後は備後地区からの入場者増も期待できるのではないか」と語った。一方、2024年春の開場に向けて広島市中心部の中央公園広場に建設される、新しいサッカースタジアムを見据えて「今後、観客動員(増加)やスポンサー(獲得)に向けて、大きな力になってくれるのではないか、というのが最大の理由」と説明している。


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