徹底して勝利にこだわって戦う
――今季のリーグ戦は、7月4日にようやく再開します。約4カ月ぶりですね。
富田 いま気持ちは高ぶっています。J1再開の日程が正式に決まるまでは、モチベーションを保つのは難しかったのですが、いまは違います。普段の練習からチーム全体の熱量が上がっているのを感じます。僕自身もできるだけいいコンディションで、試合に絡めるようにしたいです。
――いきなり夏場からのリスタートで、これまでにない連戦が続きます。体の準備はできていますか。
富田 チーム全員で戦い抜かないといけないでしょうね。そのために一人ひとりの準備が大事になってきます。今季のレギュレーションでJ2降格がないとはいえ、試合は勝ってナンボ。徹底して勝利にこだわって、チームとして戦います。もしかすると、これまで以上に、若手の出場機会も増えるかもしれません。そのときにチャンスをつかんで飛躍する選手が増えてくれば、チーム全体の底上げにもつながるはずです。
――今シーズンの目標を教えてください。
富田 まずはケガをしないことです。それに尽きると思います。
――ベガルタ一筋で17年目、18年目とキャリアが続いていくのを楽しみにしています。
富田 そのためにも、今シーズンも頑張ります。
――梁勇基選手の522試合超えも見えてきます。
富田 そこを目指したいですね。
取材・構成◎杉園昌之 写真◎VEGALTA SENDAI
◎Profile
とみた・しんご◎1986年6月20日生まれ、栃木県出身。2005年に東京Vユースからベガルタ仙台に加入。08年途中からボール奪取に優れたボランチとして頭角を現し、翌年から主力となり、J1昇格に大きく貢献した。12年にはクラブ史上最高のリーグ2位躍進の立役者。現在はクラブ最長の在籍年数を誇る。169cm、64kg