日本代表は1日、FIFAワールドカップ・アジア最終予選の第8節、サウジアラビア戦に臨んだ。負ければ首位の相手のW杯出場が決まる状況で、2位の日本は大きく後退することになったが、日本は開始から積極性を示し、重要なゲームで2-0と快勝。これで最終予選5連勝となり、首位に勝ち点1差のB組2位をキープ。次戦のオーストラリアに勝てば、W杯出場が決定する。

上写真=先制ゴールを決めた南野拓実をチームメイトが祝福!(写真◎JMPA小山真司)

■2022年2月1日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第8節(@埼玉スタジアム/観衆19,118人)
日本 2-0 サウジアラビア
得点:(日)南野拓実、伊東純也

画像: 交代:(日)68分:長友→20中山雄太、68分:大迫→前田大然、78分:南野→18浅野拓磨、90分:遠藤→8原口元気 (サ)23分:8番→7アルハイバリ、55分:15番→12アブドゥルハミド、55分:19番→18バハブリ、75分:2番→20K・アルガンナム、75分:9番→11アルハムダン

交代:(日)68分:長友→20中山雄太、68分:大迫→前田大然、78分:南野→18浅野拓磨、90分:遠藤→8原口元気
  (サ)23分:8番→7アルハイバリ、55分:15番→12アブドゥルハミド、55分:19番→18バハブリ、75分:2番→20K・アルガンナム、75分:9番→11アルハムダン

伊東が最終予選4戦連発!

  勝っているチームは触るなーー。前日会見で勝っていても必要ならメンバーを代えると話していた森保監督だが、2-0で勝利を収めた前節の中国戦からメンバーを代えることなく、重要なサウジアラビアとの一戦に臨んだ。

 開始早々、これまでの相手とはやはりひと味もふた味も違った。ボールを握ることができ、球際も激しい。そして何より時間の使い方がうまい。日本にファウルされれば、主審にアピールしつつ、流れを巧みに引き寄せる。ただ、日本も相手の思うままにはさせない。集中力を維持し、高い位置からプレッシャーをかけて主導権を奪いにいった。

 握り合い奪い合う展開のなか、相手のストロングポイントである左サイドを逆に日本の右サイドのタンデムが攻略する。31分。自陣左サイドの相手のスローインを遠藤がカット。右前方にいる伊東にパスを送り、伊東はいったん酒井へ落とした。そして酒井は右サイドの広大なスペースへ縦パスを送った。

 伊東はやや後方からスタートしたにもかかわらず、相手のCBアルブライヒとの競り合いを制して強引に前に出ると迷わずクロスを供給。このボールを大迫がスルーし、左サイドから中央に進出していた南野がトラップから左に持ち出してシュート。ボールは相手GKの足に当たってそのままゴールインとなった。

 前半を1-0で終えた日本は高い強度を維持し、前傾姿勢で後半をスタートさせる。相手陣内でプレッシャーをかけると、50分には鮮やかに追加点を記録した。守田の右クロスは相手ボールになったが、すかさず回収を試みる。守田がプレスバックし、伊東と遠藤の3人で囲んでボールを奪い返した。そこから遠藤が左サイドへと展開し、長友が中に戻したボールをボックス手前で伊東が受ける。その刹那、右足を強振。ボールはゴール左へ突き刺さった。ハーフタイムで仕切り直した相手の攻め気を削ぐ、そんな強烈な一撃。良い時間帯の追加点で日本は2点をリードした。

 その後も日本は球際バトルを挑み続け、敵陣からの積極守備で相手を自由にさせなかった。終盤、何度かゴールに迫られる場面もあったが、自陣ゴール前では集中力を切らさず、粘り強い守りを披露。2-0でゲームを終わらせ、昨年10月にアウェーで0-1と敗れた借りを返した。

 攻守に躍動した日本はこの日の勝利で最終予選5連勝。首位サウジアラビアに勝ち点1差に迫るとともに、2位の座をしっかりキープした。予選は残り2試合。次戦、3月24日のオーストラリアに勝てば、7大会連続のW杯出場が決まるーー。


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