ガイナーレ鳥取DF大城蛍が4月18日のオンライン会見で、24日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・浦和レッズ戦への意気込みを語った。高校時代は浦和ユースでプレーして成長を遂げ、トップチームに昇格。その後の契約満了や移籍を経て実現した古巣との一戦に、特別な思いを持って臨むという。

上写真=浦和との古巣対戦を控える大城。今季から4年ぶりに鳥取でプレーしている(写真◎GAINARE TOTTORI)

「ピッチに立つことが夢だった」

「トップ昇格させてもらい、初めてプロになったクラブ。お世話になったクラブと対戦するのが非常に楽しみですし、所属していた19歳のころと比べて成長した姿を、浦和のサポーターや関係者にお見せできる。楽しみですし、(自分のプレーを)表現していきたい」

 4月24日19時30分から鳥取のホーム、Axisバードスタジアムで行なわれる浦和戦への思いを、このように語った。ルヴァンカップ初出場でJ1クラブに挑む鳥取にとってだけでなく、浦和で育った大城にとっても、特別な一戦であることがうかがえる。

 沖縄県出身で、高校から浦和ユースでプレー。成長を遂げ、卒業後の2019年にトップチームに昇格した。この年は公式戦出場がなく、2020年は鳥取に期限付き移籍、2021年はY.S.C.C.横浜に育成型期限付き移籍したものの、浦和に復帰することはできず、同年限りで契約満了に。2022年から2年間、愛媛FCでプレーしたが再び契約満了となり、今季から4年ぶりに鳥取でプレーしている。

 浦和でプレーした2019年に衝撃を受けたチームメイトには、現在も在籍している「興梠慎三選手や、西川周作選手」を挙げた。「(興梠と)マッチアップしたり、(西川を相手に)シュートを打ったりして、本当に衝撃を受けた。これが日本のトップレベルか、と痛感したことを鮮明に覚えている」という。浦和がどんなメンバーで臨んでくるかは分からないが、自身の成長を測る上で格好の物差しとなりそうだ。

 浦和側ゴール裏スタンドのチケットは早い段階で完売しており、当日は多くのファン・サポーターが鳥取を訪れる見込み。「浦和でピッチに立つことはできませんでしたが、そこに立つことが夢だった」と語るように、かつて目標としていた浦和の声援を、逆の立場で経験することになる。それでも「立場は違いますが、あの応援の圧力を、相手チームとして受けることができるのは楽しみ」ときっぱり。「どれだけやれるのか、楽しみでもあり、ワクワクしている」と対戦を心待ちにしていた。

取材・文◎石倉利英


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