4月6日の明治安田J3リーグ第8節で、ガイナーレ鳥取と福島ユナイテッドFCが対戦。前半は福島が多くのチャンスを作り、後半は鳥取も盛り返したが、なかなかスコアが動かなかった。だが試合終了直前、鳥取MF松木駿之介がJリーグ初ゴール。劇的な決勝点で鳥取が今季ホーム初勝利を挙げている。

上写真=88分に先制点を決めた松木(中央)にチームメイトが駆け寄って祝福。Jリーグ初ゴールが劇的な決勝点となった(写真◎石倉利英)

■2024年4月6日 J3リーグ第8節(@ヤジン:観衆2,518人)
鳥取 1-0 福島
 得点:(鳥)松木駿之介

「思っていた以上にうれしい」

 前節に続き、鳥取が練習拠点としているオールガイナーレYAJINスタジアムでの一戦。米子市周辺は朝から快晴に恵まれて気温が上がり、公式記録で20・1度という暖かさの中で試合が行なわれた。

 前半に多くのチャンスを作ったのは福島。4分にFW森、MF針谷が立て続けにシュートを放つと、9分には左から崩してFW塩浜、FW矢島がシュートを放つ。鳥取もセットプレーで良い形はあったものの、福島は31分にもCKからDF堂鼻の惜しいヘディングシュートがあるなど、多くの決定機を作り出した。

 35分には左サイドを抜け出した森の折り返しを、塩浜がエリア内から右足で狙ったが、鳥取GK櫻庭が右足でセーブ。優勢に進めながらも得点を奪えず、0-0で前半を終えた。

 後半は一進一退の攻防が続き、鳥取は68分、福島は72分に3人の選手交代を行なって勝機を引き寄せようとする。だが、どちらもゴールに近づいてからのプレー精度が低く、なかなかスコアが動かない。

 しかし試合終了間際の88分、鳥取は敵陣の高い位置でボールを奪うと、MF西田のパスを受けて中央でフリーとなったMF松木がワントラップから右足シュート。これが右ポストに当たりながらも決まり、ついに均衡を破った。

 鳥取は後半唯一のシュートで先制すると、そのまま逃げ切って今季ホーム初勝利。就任1年目、初めてホームで勝った林健太郎監督は「思っていた以上にうれしいです。地元の鳥取の皆さんが喜んでくれる姿を見るのは、すごくうれしい。それが、この仕事の楽しさだと思います」と自身初の喜びに浸っていた。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK櫻庭立樹、DF田中恵太、大城蛍、温井駿斗、丸山壮大(86分:坂本敬)、MF東出壮太(68分:西田結平)、普光院誠、世瀬啓人、小澤秀充(80分:松木駿之介)、FW富樫佑太(68分:常安澪)、田中翔太(68分:髙尾流星)

・福島:GK吉丸絢梓、DF柴田徹、山田将之、堂鼻起暉、秋山陽介、加藤匠人(72分:上畑佑平士)、大関友翔(90+1分:大森博)、針谷岳晃、FW塩浜遼(86分:清水一雅)、矢島輝一(72分:樋口寛規)、森晃太(72分:城定幹大)


This article is a sponsored article by
''.