上写真=36分、エリア内で左足を振り抜いた新井だが、岐阜GK松本拓也のセーブに阻まれた(写真◎石倉利英)
「シュートまではよかった」
15分に先制されたガイナーレ鳥取に、同点のチャンスが訪れたのは36分だった。エリア内左サイドの狭いエリアでフリーとなったMF新井光が、MF魚里直哉からのパスをダイレクトで前に持ち出す。一発で相手DFと入れ替わり、フリーとなったプレーを本人は「シュートにもっていくまではよかった」と振り返る。
ファーサイドのゴール右下を狙う選択肢もあったが、「DFの足に当たるかもしれない」と思い、ニアサイドの上に変更したという。左足を振り抜いたものの、「ちょっと正面に行ってしまった」ため、FC岐阜のGK松本拓也の守備範囲に。はじいてCKに逃れられると、新井は頭を抱えてピッチに倒れ込み、天を仰いだ。
「決めなければいけないシュートでした。決めていれば、違う展開になっていたかもしれない。悔しいです」。44分に0-2とされた鳥取は、58分までに2-2に追い付いたが、63分に3失点目。新井が71分で退いた後も多くのチャンスを作ったが、2-3で競り負けて今季初黒星を喫した。
湘南ベルマーレから期限付き移籍で加入した今季、開幕から2シャドーの一角で先発している。2試合とも後半途中に交代してチームは1勝1敗、得点やアシストなど個人の結果は出ていないものの、「少しずつ得点の匂いもしてきているので、次は決めたい」と手応えもつかんでいる。
次節は12日、ガンバ大阪U-23とアウェーで対戦する。「相手どうこうよりも、自分たちの良いところを出せば勝てる。しっかり力を出せるようにやっていきたい」という新井は、「早く1点欲しいですし、それがチームの勝利につながるゴールなら、なおうれしい」とも語り、攻撃の選手として、目に見える結果を追求していく姿勢を強調した。
取材・写真◎石倉利英