「それでも好きになった新潟」

新潟戦で先発し、後半39分までプレーした中島(写真◎J.LEAGUE)
その後、中島は2025年に仙台からC大阪へ復帰。そして2026-27シーズンを前に仙台へ完全移籍を果たし、今回のビッグスワンでの新潟戦に臨むことになったのである。
「僕が新潟にいたときはコロナ禍で、チームも街もめちゃくちゃ好きだったんですけど、街にも出られず、練習をして寮、試合をして寮、という毎日でした。だから“新潟の二割程度しか知ることができてないんやろうな”と思っていましたけど、それでも好きになったんです。
仙台のチームも街も好きです。そして、新潟はやっぱりいいクラブだと感じたし、タイミングが違っていたら、ビッグスワンをホームにプレーしていたかもしれないと思います。今日は雨でしたけど、両チームのサポーターがたくさん応援に来てくれて、J2でもいい試合ができるんやぞ、というのをしっかり示せました」
4年前は、仙台と新潟の積み上げの差を感じた。だが今は違う。仙台は2024年に就任した森山佳郎監督の下での取り組みが確実に形となって、J2の首位を走る。
「今日は負けましたけど、だからといってやることは変えないし、ここからやっていくだけです。逆に今の新潟はサッカーを一新して、これから難しくなりときも出てくると思います。新潟のサポーターのみなさんは、本当にパワーがある。チームが難しくなったとき、そのパワーを選手たちに伝えてあげてほしいです」
もちろん、自身は仙台の中心で、J1昇格に向かって突き進む。覚悟と思いは揺るぎない。
「ピッチの中では最後のところ、ファイナルゾーンでの仕事を求められています。そして年齢も重ねてきたので(27歳)、下の選手たちに練習から基準を示してあげる。そういうのも自分の仙台での役割だと思う。若手ではなくなって、自分の立ち位置も新潟にいたころと変わっています」
リベンジマッチは来年5月。第35節、ホームのユアテックスタジアム仙台に新潟を迎え撃つ。それまで自身、チーム、そして新潟は、何を積み上げているだろうか。それぞれどういう旅路をたどり、何を懸けて戦うことになるのか。今から楽しみで仕方ない。
取材・文◎大中祐二
