明治安田J2リーグ第33節が各地で行われ、東京・国立競技場では清水エスパルス対横浜FCの首位攻防戦が開催された。J2最多となる5万5598人の大観衆が見守る中、アウェーの横浜FCが先制したが、清水も交代策が的中して追いつき、白熱した試合は互いに譲らずドローで決着。順位は首位清水、2位横浜FCで変わらず、勝ち点差1ポイントまま、残り5試合に向かうことになった。

上写真=先制されながらも追いついた清水(写真◎J.LEAGUE)

■2024年9月28日 明治安田J2リーグ第33節(観衆55,598人/@国立)
清水 1−1 横浜FC
得点:(清)宮本航汰
   (横)ジョアン・パウロ

順位は変わらずラスト5へ

 首位清水が国立競技場開催のホームゲームで、2位横浜FCを迎えた。両チームの勝ち点差は1。この試合を含めて残りは6試合。勝てば清水は優勝とJ1昇格にグッと近づき、横浜FCは逆転で首位に立つ。

 J2リーグ歴代最多の5万5598人の大観衆が見守る中、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられたが、試合が動いた後半だった。しかも先制したのはアウェーの横浜FCだ。

 56分、中央でパス交換して左サイドへ展開。ボックス左でパスを引き出した小川が戻したボールを中野がクロスに変えると、ニアに走り込んだ高橋のヘディングシュートはクロスバーを直撃するが、跳ね返りをジョアン・パウロが頭で押し込んだ。

 攻めるしかなくなった清水はそこからますます攻撃に比重を傾けるが、横浜FCも球際でしっかり戦って対応。そしてボールを奪えば、スペースにしっかり人が走ってパスをつなぎ、清水の攻め気をいなした。

 68分に清水は3枚替えを実施し、状況の打開を図る。すると6分後に秋葉忠宏監督の狙いが的中した。C・ジュニオのパスを引き出した矢島がボックス右から折り返し、中央で原が合わせる。シュートはGK市川に止められたが、こぼれ球に宮本が反応。途中出場の矢島のクロスから同じく途中出場の宮本が詰めて同点に追いついた。

 終盤は同点に追いついた勢いを駆って清水が攻勢に出るも、横浜FCも粘り強い守備でゴールは割らせず、試合はそのまま1−1のドローで決着。白熱のJ2の首位攻防戦は勝ち点1を分け合う結果に終わり、勝ち点1差のままシーズンのラスト5に臨むことになった。

▼出場メンバー
・清水◎GK権田修一、DF原輝綺、高橋祐治、住吉ジェラニレショーン、山原怜音(90分:高木践)、MF宇野禅斗(68分:宮本航汰)、中村亮太朗、西澤健太(68分:北爪健吾)、乾貴士、ルーカス・ブラガ(55分:カルリーニョス・ジュニオ)、FW北川航也(68分:矢島慎也)

・横浜FC◎GK市川暉記、DFガブリエウ、ンドカ・ボニフェイス、福森晃斗、MF山根永遠、ユーリ・ララ、井上潮音、中野嘉大(78分:村田透馬)、ジョアン・パウロ(68分:カプリーニ)、小川慶治朗(68分:伊藤翔)、FW高橋利樹(78分:櫻川ソロモン)


This article is a sponsored article by
''.