アルビレックス新潟は12月6日、松橋力蔵コーチが2022年の監督に就任することを発表した。2021年にトップチームのコーチに就任して「アルベルト流」を学んできた経験を生かして、J1昇格という目標に向けて突き進む。

上写真=「リキさん」こと松橋力蔵コーチが新潟の新しい監督として手腕を振るう(写真◎J.LEAGUE)

「チーム一体となって立ち向かっていきたい」

 アルビレックス新潟が「継続」の意志を示す監督人事になった。アルベルト監督の退任に伴い、2021年にそのアルベルト監督の下でコーチとして関わってきた松橋力蔵が、2022年の新監督に就任することが発表された。

 松橋新監督は横浜マリノス、京都サンガなどでプレーした後に、指導者の道へ。横浜FMのアカデミーではユース監督時代に2009年の高円宮杯全日本ユース選手権、10年のJユースカップ、13年と15年の全日本クラブユース選手権とタイトル獲得に導くなど手腕を発揮。トップチームのコーチとしては、当時のアンジェ・ポステコグルー監督(現セルティック=スコットランド=監督)から学んでおり、モンテディオ山形のピーター・クラモフスキー監督ともコーチ同士でともに仕事をしており、多くの知識と経験を蓄えてきた。

 新潟は今季は序盤に絶好調だったが、後半に失速して6位フィニッシュ。来年こそJ1昇格を勝ち取る重要なシーズンになる。アルベルト監督も自らが積み上げてきたスタイルの継続が重要だと強調してきて、それを受け継ぐことになった。

「このたび、アルビレックス新潟の監督に着任いたしました、松橋力蔵です。
 2021シーズンをコーチという立場で仕事をさせていただいた中で、来季の監督を任せてくださったクラブに感謝を申し上げると共に、とても光栄に思います。就任のオファーをいただいた時点で、すぐにでもお受けしたい気持ちになりましたが、それは新潟で過ごした経験を通じて、この街には厳しくも温かい、ファミリーのような雰囲気を感じたからです。
 トップチームの監督という重責をまっとうするために、新潟全体が期待しているJ1リーグ昇格に向けて、自分の力を精一杯に発揮するのはもちろん、チーム一体となって立ち向かっていきたいと考えています。何事も一人で成し遂げるのは難しいことですが、チームとして同じ方向を向き、惜しみない努力を続けながら進んでいく決意です。
 来シーズンを戦ううえで、積み上げたスタイルに、勝利に固執する姿勢を加えていきたいと考えています。一緒に戦う選手たちもさまざまな経験を持っているので、選手たちの個の力も引き出しながら、負けは断固として受け入れられない意思で戦っていきます。
 この一年を通じて、クラブは本当に多くの方々の支えのもとで成り立っていることを強く感じ、心から感謝をしています。皆様の熱い応援にお応えするためにも、クラブの目標達成に向けて、全力で取り組んでまいります。
 引き続き、アルビレックス新潟へのご支援とご声援を、何卒、よろしくお願いいたします」

「リキさん」と呼ばれて親しまれるフレッシュな新監督とともに、新潟が動き出す。

松橋力蔵 まつはし・りきぞう
■生年月日:1968年8月22日(53歳)
■出身地:千葉県
■資格:日本サッカー協会公認S級指導者ライセンス
■選手歴:日産自動車サッカー部ファーム → 日産自動車サッカー部 → 横浜マリノス → 京都パープルサンガ → ジヤトコサッカー部
■出場記録
Jリーグ通算:44試合出場3得点
カップ戦通算:18試合出場1得点
天皇杯通算:8試合出場4得点
JFL通算:79試合出場15得点
■指導歴
2002 - 2003年 ジヤトコサッカー部 アシスタントコーチ
2004 - 2005年 横浜F・マリノス ジュニアユースU-13コーチ
2006 - 2007年 横浜F・マリノス ユース コーチ
2008年 横浜F・マリノス トップチーム コーチ
2009 - 2013年 横浜F・マリノス ユース 監督
2014年 横浜F・マリノス ユース コーチ
2015 - 2016年 横浜F・マリノス ユース 監督
2017年  横浜F・マリノス トップチーム ヘッドコーチ
2018 - 2020年 横浜F・マリノス トップチーム コーチ
2021年 アルビレックス新潟 トップチーム コーチ


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