上写真=入団会見はオンラインで行なわれた(写真◎スクリーンショット)
「このチャンスを逃したくないと思った」
サックスブルーの練習着で会見に臨んだ遠藤は冒頭で、「自分のいま持てるすべての力をジュビロ磐田のために発揮したい。たくさんの喜びをチーム関係者、サポーターの皆さんと感じながら、より良いチームになるために手助けができれば」と意気込みを語った。
会見には鈴木秀人強化部長も同席し、「前半戦の戦いの中でゲームコントロールに課題があったので、ゲームコントロールができる選手(の獲得)を検討していた。セットプレーのキッカーの不在もあり、そういうところも含めて、こちらが考えている課題の中で遠藤選手が適任だった」と獲得の理由を説明した。
鈴木強化部長によると、獲得交渉は「一気に話が進んだ」。今季、G大阪で出場機会が減少していた遠藤は「僕自身も新しいチャレンジをしたいという思いがあり、そういう中でジュビロから声を掛けていただき、このチャンスを逃したくないと思った」と語り、移籍先の候補は「ジュビロ一本です」と明かした。
J2への移籍については「カテゴリーは気にしない。そこに悩みはなかった」と遠藤。「自分のプレーをできる場所をジュビロ磐田が与えてくれたことに感謝しながらプレーしたい」。今年1月に40歳を迎えたが、サッカーへの情熱はまったく衰えていない。
磐田にはG大阪時代のチームメイトである今野泰幸、大森晃太郎が在籍するが「何も情報を入れずにこっちに来た」という。きょうの練習からチームに合流し、「みんなが温かく迎えてくれた。自分の特長はわかってくれていると思うので、よりコミュニケーションを取って、お互い良いものを出せるようにしたい」と新天地でのプレーに心を弾ませる。
24節を終えた時点で13位の磐田はJ1復帰に黄信号がともるが、遠藤は「残り試合を考えると十分間に合う」と強気の姿勢。9連勝で2位まで浮上したアビスパ福岡を引き合いに出し、「連勝すれば一気に上に行く可能性はある。ここで諦めるのは簡単。より多くの試合で勝ち点3を取れば十分(J1昇格の)可能性は残っている」と語った。
10日に行なわれるアウェーでの松本山雅FC戦から出場が可能となる。「レギュラーの保証はされていない」と語る遠藤だが、「残り数日で良いコンディションを作って、松本戦に向けて良い調整をしていきたい」と新天地デビューに意欲を示した。