Jリーグは開幕30周年を記念してを『J30ベストアウォーズ』を開催。ファン・サポーターの投票をもとに、30年の歴史の中から『MVP』『ベストイレブン』『ベストマッチ』『部門別ベストゴール』『ベストシーン』を決定し、5月15日の「Jリーグの日」に結果を発表した。『MVP』にはJ1最多試合出場を誇り、今なお現役でプレーする遠藤保仁が選ばれた。 ※文中の所属は当時(ベストイレブンは最終所属または現所属)。

上写真=26年目のシーズンを迎え、現役でプレーする遠藤保仁がMVPに決まった(写真◎J .LEAGUE)

「すべての関係者の方々と盛り上げていきたい」

 まずは『ベストイレブン』から見ていこう。GKは川口能活(相模原)、DFは井原正巳(浦和)、内田篤人(鹿島)、闘莉王(京都)、中澤佑二(横浜FM)、松田直樹(松本/J1では横浜FM)、MFが遠藤保仁(磐田)、小野伸二(札幌)、中村憲剛(川崎F)、中村俊輔(横浜FC)、FWがカズ(三浦知良/V川崎ほか、現オリヴェイレンセ[ポルトガル])が栄えある11人に選ばれた。

 注目の『MVP』はベストイレブンの投票結果をもとに、各ポジションの投票数の上位選手から選考委員会の選考を経て、J1史上最多の672試合出場を誇る遠藤保仁(磐田)が選ばれた。1998年の横浜F加入から一貫してJリーグでプレーし、今季で25年目を迎える、まさにJの顔だ。JリーグMVP1回(2014年)、Jリーグベストイレブン12回と実績も十分で、文句なしの選出と言えるだろう。

 この日は所属の磐田でトレーニングがあり、練習後にオンラインで取材に応じた遠藤は「数多くの選手、先輩方から選んでいただき光栄です。これからも何十年と続くであろうJリーグを選手やサポーター、すべての関係者の方々と盛り上げていきたい」と喜びを口にした。遠藤と同じくベストイレブンに選出され、同イベントに出席していた中村俊輔が遠藤のMVP選出について「納得していないです」と首をかしげると、「『納得しろよ』という感じです」と息の合ったやり取りを見せた。現役生活26年目のシーズンを戦う遠藤は「26年目になりますが、今も楽しくプレーできています」と健在をアピールしていた。

復興のシンボルと雨中のドリブル

画像: 2011年4月23日のJ1第7節、川崎F対仙台(@等々力)

2011年4月23日のJ1第7節、川崎F対仙台(@等々力)

『ベストマッチ』は2011年4月23日のJ1第7節、川崎F対仙台(@等々力)に決まった。東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台が、震災後初試合に臨んだ川崎F戦が選ばれた。アウェーながら多くのサポーターが詰めかけた中で行われた雨中の一戦は、37分に先制されるも、73分に太田吉彰のゴールで追いつくと、終了間際の87分に鎌田次郎が渾身のヘディングシュートを叩き込み、2-1と逆転勝利。この年、仙台は復興のシンボルとしてシーズンを戦い抜き、クラブ史上最高となる4位と躍進を遂げている。

 また『ベストシーン』には1994年9月17日のJリーグNICOSシリーズ第11節、こちらも雨中の決戦となった名古屋対市原で、ピクシーことストイコビッチが見せたリフティングドリブルが選出された。

 なお、『部門別ベストゴール』の各部門受賞ゴールは下記のとおり。

べストゴール各部門も発表!

■『ボレー/オーバーヘッド部門』
エムボマ(G大阪)
1997年4月12日
Jリーグ1stステージ第1節
G大阪vs平塚/72分

■『テクニカル部門(トラップ、ドリブル、ループ等)』
レオナルド(鹿島)
1995年11月1日
JリーグNICOSシリーズ第19節
鹿島vs横浜F/83分

■『ミドル/ロングシュート部門』
久保竜彦(横浜FC)
2007年3月3日J1第1節
浦和vs横浜FC/44分

■『フリーキック部門』
中村俊輔(横浜FM)
2016年4月2日J1第1ステージ第5節
G大阪vs横浜FM/40分

■『ヘディングシュート部門』
山岸範宏(山形)
2014年11月30日J1昇格プレーオフ準決勝
磐田vs山形/90+2分

■『その他部門(パスワーク等)』
大島僚太(川崎F)
2018年10月20日J1第30節
川崎F vs神戸/69分


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