浦和レッズからアルビレックス新潟に期限付き移籍が発表された荻原拓也が、その翌日の8月13日にチームに合流、さっそく最初の練習に加わった。オンライン会見では自分のストロングポイントと昇格への思いを明るく語った。

上写真=明るく元気に。荻原は快活に新潟での挑戦について語った(写真◎スクリーンショット)

自分たちの時間

 背番号は7。自分から要求した。「覚悟と責任を持って新潟でプレーしたいと思った」ことと、「自分のプレースタイルにも合う」という印象を受けたからだ。

 ベストポジションは左サイドバックだと自負している。「それでプロに上がった」こともあるし、ストロングポイントとして強調する「左足のキック、スピード、突破力、ドリブルでサイドを打開するプレー」がすべて生かせることが理由だ。

 今回の移籍は「自分の意志で即決でした。迷って、というような感じはまったくなかったです」ときっぱり。浦和レッズでは今季リーグ戦では1試合25分のみ、ルヴァンカップでは2試合に出場したが、どちらも85分からの投入だけ。そこへ舞い込んだアルビレックス新潟からのオファー。「説明できない直感と、もちろんきちんとした細かい情報を含めて決めました」

 初日の練習を終えたばかりだからチームへ溶け込むのはこれからだが、「全員が仲良くしてくれてチームの雰囲気もすごく良くて、これからが楽しみだと思いました」と最初の一歩は上々の様子。アルベルト監督にも「自分のストロングポイントをピッチで表現してくれ」と言われたそうで、「チームのことを理解するには時間がかかるので、少なくとも出せる部分を出していこうと考えています」と、まずは左足のキックからお披露目していくイメージだ。

 そんな新潟の印象は「J1にいたクラブで環境も良くて、サッカーではしっかりした自分たちの時間があってボールを握って、しかも球際も激しい印象です」「自分たち主体のサッカーできると思うので楽しみです」ととにかくポジティブだ。その中に自分が入っていくイメージはどんなものだろう。

「どのポジションであっても、まずはしっかりチームの勝利、J1昇格という目標に向かって自分のやれる最大限のプレー、良さをしっかり表現したいと思います。どのポジションになるのか、自分が一番フィットするのはどこかはやってみなければ分からないけれど、どのポジションでもチームのために戦いたいと思います」

 そのために設定した数字は「起用法にもよりますけど、5ゴール10アシストしたいです」と宣言するのだ。自己アピールの通り、スピードや突破力もあるからサイドハーフでもプレーできるし、右サイドに回ってもカットインからの左足シュートを生かすことができる。果たしてアルベルト監督がその眼力でどんな役割を与えるのか、楽しみだ。

 会見のラストは「本当に皆さんよろしくお願いします!」と深々としたお辞儀で締めた。そんな仕草も、とても礼儀正しくてチャーミング。サポーターからの人気も集まりそうだ。

 新潟は左サイドバックが手薄になっているだけに、いきなり大活躍の可能性も秘める。一足早く、7月にセレッソ大阪から期限付き移籍で加わった同じ歳の中島元彦はすでにレギュラー格にのし上がった。それ以上のことを成し遂げる覚悟だ。


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