上写真=真夏の5連戦の初戦、新潟戦に向けて意気込みを語ったイッペイ・シノヅカ(写真◎Getty Images)
守備は中に入れさせず攻撃は裏を突く
ここまで8試合中7試合に出場。そのうち6試合に先発。攻撃のけん引車としてチームを引っ張るイッペイ・シノヅカが新潟戦のポイントを語った。まずは、その印象。
「攻撃もいい選手がいて、すごく調子がいい印象ですね。失点の数も少ないということですし。相手が攻撃に来るのならこちらのカウンターでの攻撃も有効になってくると思います。ディフェンスラインは高いと思うので、どんどん裏を狙って入れば」
首尾よくボールを奪ってカウンター。つなぐ相手の攻略イメージはチームで共有できているようだ。
「アウェーですけど、負けられない一戦。上位対決ですし、これに勝って連戦の弾みなればいいかなと」
現在、大宮は先週末の福岡戦が新型コロナウイルスの影響により延期となったため、1試合消化が少ない。しかしながら順位は2位につける。一方の新潟は6位。「上位対決」であり、I・シノヅカが言わずとも「負けられない試合」だろう。しかも、真夏の5連戦の初戦だ。
8日のアウェー新潟戦を皮切りに、大宮は12日にホーム磐田戦、16日にアウェー山口戦、19日にホーム北九州戦、22日にアウェー愛媛戦と中3日、中2日で5連戦を戦う。移動も含めてかなりハードなスケジュールだ。
むろん、大宮に限ったことではなく、全クラブが同様の超過密日程に臨むが、初戦の結果を引きずるような事態になると、立て直せないまま次々に試合を迎えることとなり、一気に順位を落とす可能性もある。その意味でもやはり真夏の5連戦の初戦となる新潟戦は、「負けらない試合」だ。
「ディフェンス面では絞って中に入れさせない。外に出させれば対応できると思うので。あとは新潟は裏に走ってくる選手が多いので、そういう対応も必要。攻撃はいつも通り、もっとクオリティを上げて相手の背後を取れるようにしたい」
ここまで大宮は僅差の勝負をモノにして勝ち点を積んできたが、対する新潟はここ6試合負けなしながらも引き分けが4つあり、勝ち切れていないところもある。1点の重みが表れるような展開となることも想像できる。
「福岡戦が延期になったことで、この先の日程の中で1週間空くはずのところが連戦になると思います。毎試合は出られない中で、チーム全体の力を合わせて、今シーズンはJ1行けるように踏ん張っていきたいと思います」
まずは明日の新潟戦で弾みをつける勝利を狙う。