上写真=オンラインで報道陣の質問に答えた手倉森監督(写真◎スクリーンショット)
福岡は「手堅いチーム」
V・ファーレン長崎は6月27日のJ2リーグ再開初戦で、ギラヴァンツ北九州に2-1で勝利。2月の開幕戦では栃木SCを1-0で下しており、中断期間を挟んで連勝スタートを切っている。それでも結果とは別に課題を見いだしている手倉森誠監督は、今週の練習では「仕掛けの部分、崩し切るところを、もっと精度を高めなければいけない。守備もオーガナイズ、勝負どころの球際の寄せを、もう少しやらなければ痛い目に遭う。そこを修正した」と明かした。
2日後に対戦するアビスパ福岡については「手堅さと力強さを表現しようとしているチーム。オーソドックスな4-4-2、4-2-3-1に対して、個の能力をしっかり引き出せるような戦いを挑ませている」と分析。今季から福岡の指揮を執る長谷部茂利監督は、昨季まで水戸ホーリーホックを率いており、「去年の水戸と同じようなチームのつくり方をしている印象で、ものすごく手堅さを押し出していると思う」と語った。
さらに「福岡だけがメンバーを固定してやっている。監督としてチームの成績を伸ばす、チーム力を高めようというときに、長谷部監督にはネルシーニョの教えが根付いている気がする」とコメント。現在は柏レイソルを率いるネルシーニョ監督がヴィッセル神戸の監督だった2015年に、長谷部監督がヘッドコーチだったことから、影響を受けているとの見方を示した。
それらを踏まえて「メンバーを固定して、疲れたら代える。ただ長崎は全員、誰が出てもいいような準備をしている。選手を成長させる上でのやり方の違いが、お互いにピッチでどう出るのか」と注目点を挙げた。昨季、長崎は水戸にホーム、アウェーとも敗れており、「水戸の手堅さにはまった我々としては、やり方を変えているわけではない。柔軟性やバリエーションを抱えるべく準備している長崎が、手堅いチームを倒せば、より自信を持っていい。結果を出したい」と雪辱に向けて意気込んでいた。