名古屋グランパスは8日、明治安田J1百年構想リーグで清水エスパルスに1−0の勝利を収めた。ミハイロ(ミシャ)・ペトロヴィッチ新監督の初陣で、勝ち点3の獲得に貢献した一人が、3バックの右ストッパーで先発した原輝綺だ。

上写真=右サイドからサイドチェンジのパスを繰り出す原輝綺(写真◎J.LEAGUE)

状況を見極め、正確なキックでチャンスを生む

 3バックの右ストッパーで先発した原輝綺が、前半からその持ち味を発揮した。もとより正確なキックに定評のある選手だが、左ウイングバックの和泉竜司(途中からは甲田英將)に通すサイドチェンジのパスが清水との開幕戦で冴え渡った。

 攻撃の局面で、名古屋は1トップ+2シャドーと両ウイングバックが高い位置を取って前線に5人が並ぶ。それに対して清水は4人で最終ラインを構成していたため、必然的に大外の1人がフリーになる状況になった。右サイドにボールが回り、清水の守備陣全体が同サイドに寄せてきたタイミングで、原が一気に逆サイドへ展開すると、チャンス到来を予感するスタンドからたびたび歓声が上がった。

 この日の決勝点となった複数人が絡む中央突破とともに、サイドを大きく変えて、ウイングバックに1対1を仕掛けさせ、ゴールに迫る形もミシャ監督が狙う崩しのパターンだ。この中央とサイドの使い分けがスムーズになればなるほど、おのずとゴールの確率が高まっていく。

 清水戦でも中央からの崩しを狙いつつ、時折、放たれる原のサイドチェンジがチャンスを広げていた。

「相手の嫌なところを突いていきつつ、そこに(相手が)反応すればまた違うところ選んでいったり、(ミシャのスタイルは)やりやすいシステムにはなっていると思う。今日は自分のところからサイドチェンジだったり、後半、(木村)勇大に出したスルーパスだったり、右からの攻撃が多かったですけど、それだけじゃなくてオーバーラップも前半から何回もやらなくちゃいけないシーンがあったし、結構、忙しいですけど、やり甲斐はある。もちろん難しさもあるので、試合を重ねてもっと良くなるようにチャレンジしていきたい」と、原自身も手応えは感じられた様子。

 ミシャ監督が率いてきた過去のチームにおいても、流れの中でサイドバック化する左右のストッパーが攻撃のポイントになってきた。新指揮官も試合後の会見では意図を持って攻撃できた例として、原のサイドチェンジに触れていた。

「相手の嫌なところを突ける」原の精緻なキックは、今後もミシャグランパスの重要な武器になりそうだ。


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