11月8日の明治安田J1リーグ第36節で、ともにJ2降格が決まっている湘南ベルマーレとアルビレックス新潟が対戦。湘南が前半に2ゴール、後半にも3点を加えて5-2で逃げ切り、20試合ぶりの白星を手にした。

上写真=鈴木章斗が2ゴール。湘南が大量点を奪って勝利を手にした(写真◎J.LEAGUE)

■2025年11月8日 J1第36節(観衆:11,505人@レモンS)
湘南 5-2 新潟
得点:(湘)鈴木章斗2、平岡大陽、小野瀬康介、奥野耕平
   (新)長谷川元希、マテウス・モラエス

画像: ■2025年11月8日 J1第36節(観衆:11,505人@レモンS) 湘南 5-2 新潟 得点:(湘)鈴木章斗2、平岡大陽、小野瀬康介、奥野耕平 (新)長谷川元希、マテウス・モラエス

新潟は2点を返したが…

 19位の湘南ベルマーレと20位のアルビレックス新潟。残念なことに、ともにJ2降格が決まっている。

 序盤は湘南が鋭いボール奪取からのショートカウンターでビッグチャンスを迎え、新潟が20分過ぎからようやく盛り返す。その流れが、皮肉な形でゴールを生んだ。

 35分、新潟が最終ラインから舞行龍ジェームズが中央から持ち運んでゴール前へ。これが奥村仁にぴたりと合ってヘッドで狙うチャンスになった。しかし、シュートはGK真田幸太の手に収まる。

 すると真田はすかさず前線にロングキック、新潟のセンターバック、ジェイソン・ゲリアがボールがバウンドするのを見誤って頭上を越えた。これを狙っていたのが鈴木章斗だ。そのまま持ち運んでゴールに流し込み、「ピンチのあとにチャンスあり」を地で行く先制ゴールを挙げた。

 この3分後、湘南がすかさず追加点を決めたことが大きい。右サイドから二田理央がドリブルでゲリアを振り切ってマイナスへ、走り込んできた平岡大陽が合わせて、あっという間にリードを2点に広げた。

 勝負の行方を決定づけたのは、後半開始から間もない52分のゴールだろう。中央付近で二田をポストに使ってリターンを受けた小野瀬康介が、ペナルティーエリアの手前からゴール右へ見事なコントロールショットを沈めた。

 新潟に逆襲の元気はなかなか出ず、このあとも湘南のアタックが目立つばかりの展開になった。

 70分、左からの中野伸哉の折り返しを鈴木章斗が確実にプッシュすれば、72分には代わったばかりの奥野耕平がこぼれ球を強烈なダイレクトボレーでたたき込んで、一気に5点のリードを奪った。

 新潟は古巣対戦となった若月大和が倒されてPKを獲得。これを85分に長谷川元希が左に蹴り込んで1点を返した。90+1分にもマテウス・モラエスがペナルティーエリア右手前から左足でゴール左に送り込む鮮やかなシュートでさらにゴールを奪ったが、反撃はここまで。

 湘南は今季初の5ゴールで20試合ぶりの勝利。新潟はチャンスも散発的で、最後にゴールは生まれたものの力尽きた。


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