2023シーズンのJ1第9節が各地が開催された。等々力陸上競技場では川崎フロンターレと浦和レッズが対戦。両チームの順位は13位と4位で大きく異なる対戦となったが、川崎Fが先制に成功。今季ホーム初勝利に近づいたものの、ACL決勝第1戦を6日後に控える浦和に追いつかれ、1−1のドローで決着した。

■2023年4月23日 明治安田生命J1リーグ第9節(@等々力/観衆22,304人)
 川崎F1−1 浦和
 得点:(川)脇坂泰斗
    (浦)ブライアン・リンセン

上写真=後半、互いに1点を取り合って川崎F対浦和はドローに終わった(写真◎J .LEAGUE)

後半に試合が動くも勝ち点1を分け合う

 ボール奪取からゴールに迫る場面もあったものの、前半は両チームともになかなか突破口を見つけられない状況が続いた。ミスは少ないが、決定機も少ない。そんな展開が変わったのは、後半早々の48分だった。

 右サイドで瀬古がシンプルに前線にボールを送ると、ボールを収めた家長がホイブラーテンを一瞬のスピードで抜き去って、ゴール前にクロスを供給。そこにタイミングよく飛び込んだ脇坂が相手と競り合いながらボレーで蹴り込み、川崎Fが先制した。

 追う立場になった浦和は当然、攻めの圧力を強めたが、川崎Fも集中力を切らさず、決定機を作らせない。50分過ぎから浦和が連続してCKのチャンスを得ると、川崎Fは瀬古に代わって大島を投入。ボール保持率を高めるとともに、アンカーを務めるシミッチの脇のスペースをケアし、攻め込まれても最終ラインとMFの2ラインで浦和の攻めに封じ込めた。

 68分にはボックス内でクリアを狙った高井が興梠の足を蹴って倒す場面もあったが、VARの結果、ファウルはなし。試合は1−0のまま終盤を迎えることになった。

 73分の3枚替えからボールを前進させる機会を増やした川崎Fは、77分に右サイドを攻略し、その流れからシミッチが右ポスト直撃のミドルシュートを放つなど連続攻撃を展開。やや盛り返したが、浦和も80分に3枚替えを実施して試合の流れを引き寄せた。直後の81分。左サイドを攻略すると、荻原の横パスをリンセンがボックス中央から右足インサイドで流し込み、同点に追いついた。

 結局、試合はそのまま1−1で決着。川崎Fは今季のJ1でホーム初勝利に近づいたものの、つかみきれず。一方の浦和も勝利でACL決勝へ弾みをつけたいところだったが、勝ち点1を獲得するに留まった。

・川崎Fメンバー:GK上福元直人、DF山根視来、高井幸大、車屋紳太郎、登里享平(73分:佐々木旭)、MF瀬古樹(61分:大島僚太)、ジョアン・シミッチ、脇坂泰斗(73分:橘田健人)、FW家長昭博、宮代大聖(73分:山田新)、遠野大弥(85分:大南拓磨)

・浦和メンバー:GK西川周作、DF明本考浩、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、荻原拓也、MF伊藤敦樹、岩尾憲(80分:柴戸海)、大久保智明(73分:ブライアン・リンセン)、小泉佳穂(85分:大畑歩夢)、関根貴大(80分:早川隼平)、FW興梠慎三(80分:安居海渡)


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