上写真=元気な姿を見せたリカルド・ロドリゲス監督。川崎F戦から指揮を執る(写真◎スクリーンショット)
「レッズの強みは見せられた」
「ゲンキゲンキ、アリガト!」
リカルド・ロドリゲス監督の声も弾む。7月29日に復帰後初の練習を終えて、やはり芝生の上で動くのが楽しかった様子で、笑顔が絶えなかった。
新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出たのが7月21日で、23日のPSG戦の指揮は小幡直嗣コーチに任せた。
「そのチームに対してしっかりとプレーしていましたし、前半も後半も良かったと思います。チャンスも作れましたし、レッズの強みは見せられたと思います」
療養中にはPSGの分析に時間を費やし、コーチングスタッフと情報を共有して試合を迎えた。スコアこそ0-3だったが、松尾佑介が何度もゴールに迫り、伊藤敦樹も強烈なミドルシュート、小泉佳穂が左ボレーで狙えば、この日が「浦和デビュー」の新外国人FWブライアン・リンセンもビッグチャンスを迎えた(負傷ですぐに交代してしまい「リンセンのケガは悪いニュースだが、それ以外はポジティブな試合だった」)。
療養中の分析は、7月30日のリーグ再開初戦の相手、川崎フロンターレについても行っていた。川崎Fは28日にトップチーム関係者5人が新型コロナウイルス感染症で陽性判定を受けたと発表していて、メンバー選考が不透明だ。だが、リカルド・ロドリゲス監督に油断はない。
「問題があったとしても、チームとしてのポテンシャルが高いと思います。自分たちがやることに集中し、自分たちにウィークポイントがあれば改善していかなければいけません。川崎は戦えるチームなので、自分たちの仕事をきっちりとこなしたい」
そのヤマ場を越えれば、今度は名古屋グランパスとの3連戦が待っている。ホームアンドアウェーで行われるルヴァンカップ準々決勝の間に、リーグ戦が挟まれる日程だ。その後、ジュビロ磐田戦に続いて、AFCチャンピオンズリーグのノックアウトステージも待ち受ける。タイトル獲得のために、上位進出のために、すべて負けられないゲーム。
「勝てると確信を持ってプレーすれば、勝てます」
リカルド・ロドリゲス監督がまずは川崎F戦に向けて、力強く宣言した。