名古屋グランパスは7月11日、FC東京のFW永井謙佑が完全移籍で加入することが発表された。永井にとって名古屋は古巣で、現在の監督はFC東京でともに戦った長谷川健太監督。衰えを知らないスピードで、11位からの浮上へと力を注ぐ。背番号は45。

上写真=永井謙佑が2016年以来、名古屋への復帰を決めた(写真◎J.LEAGUE)

「もう一度自分の中でもチャレンジをしたい」

 FC東京の高速アタッカー、永井謙佑が電撃的に古巣の名古屋グランパスに復帰することが、7月11日に両クラブから正式に発表された。

「お久しぶりです。FC東京より完全移籍で加入することになりました永井謙佑です。 このたび、お話をいただいた時、真っ先に2016シーズンを思い出しました。勝利に貢献することができずJ2への降格。翌シーズンに移籍することになり、このタイミングでグランパスへ戻って皆さんに合わせる顔があるのか悩みました。でも名古屋グランパスはプロとしてのキャリアをスタートさせてもらった特別なクラブです。グランパスでタイトルを目指し、グランパスに関わるすべての人にサッカーを楽しんでもらえるようなプレーができるよう全力で挑みたいと思っています。あらためて、よろしくお願いします」

 永井にとっては心残りがあった。それを晴らすためにも活躍しなければならない。今季、FC東京ではアルベル監督の下でチャンスメーカーやファーストディフェンダーの役割を求められ、20試合に出場していたものの、ゴールはなかった。一方で名古屋は第21節までで16得点だが、これはリーグ最少の数字。かつてともに戦った長谷川健太監督と「再合流」することで、当時の得点力を取り戻して上位進出への力になるつもりだ。

 2017年から5年半を過ごしたFC東京では、リーグ2位、ルヴァンカップ優勝などを経験してきた。思い出深い時をともに過ごしたファン・サポーターに、感謝のメッセージを送っている。

「この度、名古屋グランパスに完全移籍をすることになりました。
 この5年半、楽しいことばかりで、ファン・サポーターのみなさんには感謝しかありません。
 チームメイト・スタッフにも本当に感謝しています。それでも今回移籍を決断したことは、もう一度自分の中でもチャレンジをしたいという想いに嘘がつけなかったからです。
 2019シーズンの優勝争い、2020シーズンのルヴァンカップ優勝など、本当に東京での5年半は、かけがえないのない経験でした。 コロナ禍になってからファン・サポーターのみなさんとふれあう機会が減ってしまい、そこだけが自分の心残りです。
 この感謝の想いは、このコメントだけでは表現できません。 本当にありがとうございました」

永井謙佑(ながい・けんすけ)
・ポジション:FW
・生年月日:1989年3月05日
・出身:広島県
・身長/体重:178cm/71kg
・経歴:九州国際大学附属高校 - 福岡大学(特別指定選手で福岡、神戸へ) - 名古屋グランパス - RSリエージュ(ベルギー)- 名古屋グランパス - FC東京
・出場記録(2022年7月11日時点)
J1通算:343試合63得点
J2通算:5試合0得点
カップ戦:43試合8得点
天皇杯:18試合11得点
ACL:18試合4得点


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