AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に臨んでいる川崎フロンターレは、グループIで1勝2分けの2位。首位で突破するために、ここから3連勝するだけだ。地元のジョホール・ダルル・タクジム(JDT)、蔚山と、1戦目で引き分けた相手との再戦が続く中で、見据えるのは勝利のみ!

上写真=鬼木達監督は「このグループで2位抜けはない」とトップ通過だけを見据えて3連勝に挑む(写真◎KAWASAKI FRONTALE)

いざ、3連勝をかけた大勝負へ!

 鬼木達監督も脇坂泰斗も「勝ち以外にはない」ときっぱりと声を揃えた。グループIの第4節の試合前日公式会見で、勝利宣言だ。

 相手のJDTは2日前に戦ったばかり。地元の声援をバックに、厳しいチャージと細やかなボールテクニックで川崎Fに対抗してきて、0-0のスコアレスドローに終わっている。だが、大ボリュームの声援もピッチの状態も、一度経験すれば問題ない。

「こういう環境でやったのは久々だったので少しのまれた部分もあったかもしれませんが、一度経験しましたし、適応する自信はあります。覚悟を持って挑むことに突きます」

 鬼木達監督の決意は堅い。脇坂も「全員で明日の試合にぶつけていくだけだと思っています」とシンプルに心の内を明かした。

 東地区の5グループから8チームが勝ち抜くレギュレーションで、首位の5チームと、2位のうち成績上位の3チームに突破の権利が与えられる。しかし、グループIは広州FCを除いた三すくみ。勝ち点を分け合っているから、鬼木監督は「このグループからの2位抜けはないと感じています」と1位だけを見据えている。もちろん「そもそも1位ではないと突破できないものと思っています。ジョホールと蔚山に引き分けているので、決着をつけるしかないという強い意志しかありません」と明確だ。

 明らかに格下の広州FC相手の8ゴールはともかく、蔚山からは1ゴールだけで、JDTからは無得点。「勝ち点3を取れなかったけれど、勝ち点3を与えなかったことは次につながる」と鬼木監督は冷静だが、攻撃を身上とするチームとしては、やはり複数ゴールで相手を黙らせたい。

「一つはチャンスの数を増やすことです。そのためには、チャンスになるところに気づいていない部分もあるので、気づかせることですね。最終的には質のところになると思うので、よりこだわりながらやるしかない」

 鬼木監督がゴールへの青写真を描く一方で、脇坂は3試合すべてに出場しているが、出場時間はそれぞれ27分、58分、29分と長くはない。「気候にも慣れてきたからこそ、質の高いプレーをしなければ」とコンディションの高まりをJDTにぶつけるつもりだ。前回対戦と同様に中盤にレベルの高い選手を揃えるだけに、そこでのバトルに負けるわけにはいかない。

「中盤の選手はしっかり自信を持ってボールを持てるので、そこに厳しくいくところと、逆に自分たちが自信を持って握って中盤の争いで勝つことも大事だと感じています」

 それこそ、川崎Fのプライドである。

「ここから3連勝すれば突破できるので、3連勝だけを考えてやっていきます」

 鬼木監督の言葉からは鋭気がにじむ。いよいよ、勝負のときがやってくる。

【Next Game】
4月24日(日)23時 ジョホール・ダルル・タクジム vs 川崎F DAZN独占配信


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