AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦で辛くも引き分けた川崎フロンターレ。中2日で迎える4月18日の第2戦は広州FC(中国)との対戦だ。若手主体のチームだけにきっちりと得点を重ねて勝ちきりたい。鬼木達監督と宮城天の勝利への青写真とは?

上写真=前日会見で宮城天はコンディションの高まりを口にした(写真◎KAWASAKI FRONTALE)

「得点を取って勝利に貢献したい」

 川崎フロンターレがACL第2戦に掲げる目標は、当然ながら勝利だ。第1戦で韓国の蔚山と対戦し、終了間際に追いついてなんとか1-1のドローに持ち込んだ。この勝ち点1を生かすも殺すも、第2戦で勝てるかどうかにかかってくる。

「まず初戦で苦しみながら勝ち点1を拾うことができたので、次につなげる意味でも広州戦が非常に重要になってきます。この大会はいろいろな意味で総力戦になりますが、全員でしっかり勝ち点を取れるようにやっていきたい」

「初戦を苦しみながらも引き分けに持ち込めたので、これを生かすためにも次に勝ち点を取ることが大事です。次で勝つことによってグループステージ突破に近づくと思うし、自分自身は得点を取って勝利に貢献したい」

 それぞれ、4月17日の試合前日公式会見で語った、鬼木達監督と宮城天の言葉。対戦する広州FCは、昨年同様に中国スーパーリーグと併行して開催されているACLには若手主体のチームで乗り込んできた。第1戦はジョホール・ダルル・タクジムに0-5と大敗している。ただ、鬼木監督は油断を許さない。

「若さという意味では勢いがありますし、若いけれど体つきはしっかりしています。その勢いを出させないことが重要で、前節のゲームも得点差こそ開きましたが、最初に失点したことが要因になったので、そういう時間がなかったら拮抗したゲームになったかもしれません」

 ということは、キックオフからたたみかけて戦意を喪失させてしまえばいい。ジョホール戦では10分と13分に連続失点しており、結局前半は0-3、後半は0-2というスコアになっている。

 宮城はそのために力を尽くすつもりだ。第1戦では69分から左ウイングに入り、得意のドリブルで相手を押し込んでいった。最後の最後に車屋紳太郎が決めた同点ゴールは、左CKをGKがファンブルしたボールを押し込んだもの。そのCKは宮城の強烈なダイレクトボレーをGKがはじいて手にしている。しっかり仕事をしてみせた。

 知念慶は特有の芝生のコンディションに「足が取られる」と話したが、宮城も感触は同じ。「日本と違う芝で足が取られやすく、長くて深い」のだが、「自分としてはそこまでプレーに影響はないと思っています」と意に介さない。コンディションの高まりも感じていて、メンタル面でも「試合に出るたびに、得点を取ろう、流れを変えようと意識して強い気持ちで臨んでいるので、メンタル的にいい状況にあります」といつもの強気が頼もしい。

「試合の入り方が重要で、アグレッシブにいけるか」をポイントの一つに掲げた鬼木監督。「サッカーですので相手が若いとかベテランとか関係なく、リスペクトの気持ちを持ちながらも自分たちらしく戦うことが大事です。短い時間ですが、自分たちの力を押し出せる準備をしたい」とキックオフから全力で攻め抜いて、今大会初勝利を手にするつもりだ。

【Next Game】
4月18日(月)18時 広州FC vs 川崎F DAZN独占配信


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