セレッソ大阪GKダン・バン・ラムが、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨むベトナム代表に追加招集された。昨年の負傷離脱を経て、3月29日に埼玉スタジアムで行なわれる日本戦に臨む。

上写真=ベトナム代表に追加招集されたダン・バン・ラム。3月29日に日本戦を控えている(写真◎Getty Images)

昨年10月の日本戦は招集外

 ムアントン・ユナイテッド(タイ)から昨季、完全移籍で加入したダン・バン・ラムは、188センチ・88キロの体格を生かした力強いプレーが持ち味。父はベトナム国籍、母はロシア国籍でモスクワ出身だが、2017年にベトナム代表デビューを果たすと、19年アジアカップでは同国史上初のベスト8進出に貢献した。準々決勝では日本と対戦し、後半にMF堂安律にPKを決められて0-1で敗れたものの、大きなインパクトを残している。

 C大阪加入後の公式戦出場は、昨年6月の天皇杯2回戦の1試合のみ。ベトナムと日本はカタールW杯アジア最終予選で同組となり、ダン・バン・ラムの出場も見込まれていたが、9月に左肩関節脱臼で全治4カ月の重傷を負い、10月の日本戦は招集外となっていた。

 3月24日にホームでオマーン、29日にアウェーで日本と対戦する今回の活動も、当初は招集外。しかしC大阪の小菊昭雄監督は「練習や紅白戦など、ほぼすべてのメニューをこなしている」と状態を明かした上で、正式な要請があれば送り出す用意があると語っていた。

 本人はクラブを通じて「僕にとって代表に選ばれることは、いつも名誉なことです。今回はケガからの復帰後ですが、チームに貢献できるよう全力で頑張ります」とコメントを発表した。ベトナムは敗退が決定、日本はW杯出場を決めている状況で、現在プレーする日本での出場機会があるのか注目される。


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