明治安田生命J1リーグ2022が2月18日にいよいよ開幕するが、湘南ベルマーレと柏レイソルは翌19日に激突する。「V字回復」のシーズンにしたいのはどちらのチームも同じ思い。永木亮太も大谷秀和も、「融合」と「攻撃」をキーワードに最初のゲームに向かう。

上写真=永木亮太(左)と大谷秀和は同じキーワードで新シーズンに向かうチームを語った(写真◎スクリーンショット)

■2022年2月19日(土)15:00KO J1第1節(@レモンガススタジアム)
湘南ベルマーレ対柏レイソル

ぶつけ合うそれぞれの「新・攻撃力」

 湘南ベルマーレの永木亮太と柏レイソルの大谷秀和。奇しくも同じ言葉で、新シーズンに向かうチームを表現した。「融合」である。

「5位以内、勝ち点55を目標に掲げていますが、実力のある選手、経験のある選手が加わって、去年から残ってくれた選手も多い。融合すれば高すぎる目標ではないし、個人的には非常にいい目標だと思います」

 永木は鹿島アントラーズから復帰した湘南をそう見ている。柏一筋の大谷も「融合」を重要視している。

「大きく選手が入れ替わって若返った選手の勢いを、ベテラン選手やネルシーニョ監督の経験と融合できればと思っています。昨年は不甲斐ない1年だったので取り返そうと、いいトレーニングができています」

 開幕戦で戦う両チームは、2021年は苦しいシーズンになった。湘南が16位、柏が15位。17位以下が降格のレギュレーションで、なんとか残留を果たしている。だからこそ、巻き返しの年にしたい。

 永木はチームの現在地を「走れる選手が多くて、球際やひたむきに頑張るところがベース。でも、それだけではJ1で勝てないので、バージョンアップができれば」と見ている。大谷も「攻守のメリハリやボールを持つ時間を長くする、という、昨年から取り組んでいるところがたくさん出れば」と改善に余念がない。

 裏を返せば、戦う側から見た注意すべきポイントにもなる。大谷が見た湘南は「全員がチームのために戦って、攻守にサボることなくアグレッシブなチームという印象」で、「後ろからどんどん選手が湧き出てきて、運動量が増えるので捕まえづらくやりづらいチームです」だという。逆に永木は「毎年強力な外国人がいて、鹿島で戦ったときにも前線の選手にやられています。球際もアグレッシブに来ますし、やっていて嫌な相手の一つです」と認めている。

 永木がチームメートとともに意識するのが「得点力が不足していたので、まずはそこを重点的に練習しています」という部分。大谷も「ちばぎんカップでは、キャンプで取り組んできたいい守備からいい攻撃ができて先制点が生まれました。開幕してからも意図的に作り出せれば」とこちらもゴールへの意欲を口にする。

 V字回復の1年にするために、それぞれの「新・攻撃力」をぶつけ合う90分になりそうだ。


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