上写真=長澤和輝は前に強いストロングポイントを新生グランパスで生かしていく(写真◎スクリーンショット)
「前向きのプレーは自分の強み」
長澤和輝にとって、名古屋グランパスで迎える2度目のキャンプインだ。新指揮官である長谷川健太監督の下で気持ちよく動き始めた。
「いままでやってこなかったような新しい練習があるので面白くて、次に何をやるんだろうと楽しみにやっています」
新体制では練習メニューも新鮮だが、ただそれだけではなく、新しいサッカーと自分の特徴がマッチしている喜びも感じている。
「前向きのプレーは自分の強みでもあります。どんどん出していきたい」
長谷川監督は「前へ!」のコンセプトを鮮明に打ち出して、キャンプ初日から選手たちに植え付けようとしている。就任会見でも強調したように、相手の嫌がる裏のスペースへの意識を高めて得点を増やしていく狙いだ。長澤もそれをしっかりと感じている。
「前へ前へという意識をみんなが持たなければいけない、というトレーニングでした。ポジションに関係なく、全員が前への気持ちを持ってトレーニングできていると思います」
監督が代わればポジション争いもフラットになる。移籍1年目の2021シーズンは「貢献できていない時期もあった」と歯がゆい思いも経験してきた。だからこそ、「シーズンを通してしっかり試合に出て、チームに貢献する」ことを、2022シーズンの目標の一つに掲げている。
同じボランチのポジションには鹿島アントラーズからレオ・シルバも加わり、稲垣祥も含めてまた競争になる。
「競争は監督が求めていることだと思います。フェアな状況だし、一人ひとりが最高の準備をしていかなければいけないと思います」
晴れ晴れとした表情でキャンプ初日に決意を込めた。遠慮なく前へと仕掛けていく生きの良さが、「健太グランパス」の中で重要なアクセントになりそうな予感だ。