上写真=リカルド・ロドリゲス監督の戦術を理解する岩尾憲の加入で浦和がパワーアップ(写真◎J.LEAGUE)
「僕の走れるスピードで一時も休むことなく」
浦和レッズが「懐刀」を手に入れた。リカルド・ロドリゲス監督が徳島ヴォルティスで指揮を執ってきたときの、まさしく「ピッチの監督」が岩尾憲だ。
岩尾は湘南ベルマーレ、水戸ホーリーホックを経て、2016年から徳島でプレー。以降、中盤の中央に構えてゲームをコントロールする役割を担ってきた。自身3度目のJ1でのシーズンをビッグクラブで迎えることになり、真摯にあいさつした。
「浦和レッズに関わる全てのみなさま初めまして。徳島ヴォルティスから加入する岩尾憲と申します。
このキャリア、年齢の選手に獲得オファーを出していただいたことに対して、クラブ側の大きな期待と同時に浦和を背負う責任を感じております。日本サッカー界を牽引し続けているこのクラブで、自分が求められているタスクをしっかりと全うできるよう取り組んでまいります。よろしくお願いいたします!」
徳島にとっては大きな痛手になるが、岩尾はこの6年の万感の思いをクラブを通じて伝えている。
「岸田社長をはじめ、徳島ヴォルティスというクラブが、6年というとても長い時間を僕に与えて下さったことに対して、心から感謝申し上げます。
そして、6年間良い時も悪い時も応援し続けてくれたファン・サポーターの皆様。皆様と出会えて、僕は本当に幸せです。共に泣き、共に笑った戦友(ファン・サポーター)にも心から感謝申し上げます。
僕自身、徳島ヴォルティスというクラブが少しでも魅力的なクラブで在れるように、サッカーを通して何か皆様の心に届けられるように多角的に取り組んできたつもりです。今シーズンの結果も含め、至らないところもたくさんありましたが、それでも僕の走れるスピードで一時も休むことなく走り抜いたという事実があります。納得できない結果なのは僕も同じですが、理解していただけたら幸いです。
これからは同じサッカー界の同士として、徳島ヴォルティスの発展を心より願っております。
最後に、どうしたらもっと良くなるか常に考え、悩み、行動してくれるテクニカルスタッフ。ピッチで戦い抜くためにケアしてくれたメディカルスタッフ。いつも僕の言葉に耳を傾けてくれて、ピッチで助けてくれたチームメイト。素晴らしい人達に囲まれて、今日の僕がいます。チームのみんな。本当にありがとうございました。
またいつか、お互いに全力で走り抜いて、今日のことを笑って話せる日が来るといいなと思います。6年間本当にありがとうございました!」
岩尾 憲(いわお・けん)
■生年月日:1988年4月18日(33歳)
■出身地:群馬県
■身長/体重:175cm/65kg
■ポジション:MF
■経歴:多々良FC→図南SC→多々良中→西邑楽高→日本体育大→湘南ベルマーレ→水戸ホーリーホック→湘南ベルマーレ→徳島ヴォルティス
■出場記録
J1:44試合3得点
J2:276試合23得点
リーグカップ:3試合0得点
天皇杯:13試合2得点
J1参入プレーオフ:3試合0得点