ガンバ大阪は12月27日、清水エスパルスからMF石毛秀樹を完全移籍で獲得したことを発表した。石毛は幼少の頃から清水で育ってきただけに、大きな覚悟を持って「故郷」を飛び出すことになった。

上写真=清水育ちの石毛秀樹がオレンジのユニフォームを脱ぐ覚悟の移籍(写真◎J.LEAGUE)

「エスパルスで過ごした時間の全てが宝物」

 石毛秀樹が大きな決断だ。アカデミーからずっと清水エスパルスで育ってきた男が、ガンバ大阪への完全移籍を決めた。

「このたび、ガンバ大阪への完全移籍が決定しました。
 5歳の頃ボールを蹴り始めたのがエスパルスサッカースクールでした。そこからアカデミー時代を経てトップ昇格をし、ファジアーノ岡山への移籍期間を合わせると約19年間在籍させていただきました。
 物心ついた頃から僕にとって"サッカー=エスパルス"でした。その為、僕の将来の夢はエスパルスの選手になることでした。ずっと憧れ続けたエンブレムを身に纏い、プロとして日本平のピッチに立ったデビュー戦。ガチガチに緊張したあの試合は今でも鮮明に覚えています。
 あの日から約10年が経過します。良い事、良くない事、本当に色々なことがありました。ただ僕にとって、エスパルスで過ごした時間の全てが宝物であり財産です。大怪我をした時も常に寄り添い続けてくださったクラブには感謝しかありません。
 そんな僕にとって思い入れの強いエスパルスを離れるという決断は、容易ではありませんでした。この決断に至った理由は、本当に必要とされる場所でそのチームの為に戦いたい、タイトルを獲りたい、この思いからです。強い覚悟を持ってガンバ大阪へ行きます。
 今までエスパルスで僕に携わってくれた全ての選手、現場スタッフ、フロントスタッフ、パートナー企業の方々、ファンサポーターの方々、アカデミースタッフの方々、アカデミー時代のチームメイト、皆さんに心から感謝します。
 最後に、これからのエスパルスを背負っていくアカデミーの後輩たち。エスパルスのユニフォームを着てプレー出来ることに常に感謝の気持ちと誇りを持ち続けてください。常に向上心を持って、自分がエスパルスを強くするんだという覚悟を持ってプレーしてください。後輩たちみんなの成功を祈っています。多くの経験をさせていただき、僕を育ててくれた清水エスパルス。本当にありがとうございました」

 強い覚悟で大事なクラブを飛び出していく。新天地ではまず、認めてもらうところから始める意欲を示している。

「初めまして。清水エスパルスより加入しました石毛秀樹です。ガンバ大阪という偉大なクラブの一員となれたことを誇りに思います。ピッチで自分の存在を皆さんに認めてもらえるように精進していきます。タイトルを目指して共に戦いましょう」

石毛秀樹(いしげ・ひでき)
■生年月日:1994年9月21日(27歳)
■出身地:静岡県富士市
■ポジション:MF
■身長/体重:170cm/70kg
■チーム経歴:富士第一SSS-清水エスパルスジュニアユース-清水エスパルスユース-清水エスパルス-ファジアーノ岡山(期限付き移籍)-清水エスパルス-ファジアーノ岡山(期限付き移籍)
■出場記録
J1:118試合9得点
J2:68試合9得点
J3:8試合2得点
リーグカップ:25試合4得点
天皇杯:18試合1得点
■代表歴:U-15・U-16・U-17・U-18・U-19・U-21日本代表


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