サガン鳥栖は12月23日、アルビレックス新潟のMF福田晃斗を完全移籍で獲得したことを発表した。藤田直之同様に、プロキャリアを始めたクラブに戻ってきた。2021シーズンはアルビレックス新潟で、負傷からの長期離脱を経て見事に復活していた。

上写真=福田晃斗が古巣の鳥栖を新天地に選んだ(写真◎J.LEAGUE)

「人生でこれ以上にない、最高の仲間に出会えました」

 福田晃斗が2013年にプロの道を踏みしめたクラブ、サガン鳥栖へ、3年ぶりに戻ってくる。

 19年まで鳥栖でプレーし、20年に湘南ベルマーレへ。しかし、シーズン途中にアルビレックス新潟へと移籍していた。新潟では大車輪の活躍で中盤のボスになったが、11月に左ひざ前十字靭帯断裂、左ひざ外側半月板損傷という重傷を負って、今季7月にようやく復帰していた。

 鳥栖のサポーターにはクラブを通じて久々のあいさつ。

「このたび、アルビレックス新潟から加入することになりました福田晃斗です。
 まず、鳥栖を離れて2年経ちますが、もう一度オファーをいただけたことに心から感謝しております。
 20歳から、7シーズンをサガン鳥栖で過ごしました。プロサッカー人生の半分以上をサガン鳥栖で過ごし、良いときも厳しい残留争いも、サガン鳥栖で経験しました。
 サガン鳥栖をJ2からJ1に昇格させ、ここまで繋いでくださった多くの先輩方が、引退されました。今、U-18から昇格した選手をはじめ、自分より若い選手がサガン鳥栖で躍動しています。その若い選手たちと共存し、切磋琢磨していきたいと思います。
 転換期にある今、自分のできることを最大限に発揮して、今までとこれからのサガン鳥栖の繋ぎ役になれれば幸いです。
 自分に期待してオファーしてくださったクラブと、応援してくださるサポーターの皆様の期待に添えるよう、全力で戦うことを約束します。
 よろしくお願いします」

 新潟ではレギュラー格として活躍しただけに惜しまれるが、ファン・サポーターに向けて大きな感謝を伝えている。

「アルビレックスファミリーの皆様へ
 このたび、サガン鳥栖に移籍することになりました。この場をお借りして、ありのままの気持ちをお伝えしたいです。この決断は簡単ではありませんでした。本気でアルビレックス新潟をJ1に上げたいという気持ちがある中で、来年30歳になることを考えると、自分のキャリアを意識する必要もあると感じました。
 移籍すると決断し、まず頭に思い浮かんだことは、アルビレックス新潟に関わる皆様への、心からの感謝です。チームメイト、監督、チームスタッフ、クラブスタッフの皆様、そして、多くのサポーターの皆様、パートナー企業、後援会の皆様、心からありがとうございました。
 チームメイトは本当の家族のようで、感謝をしてもしきれない選手ばかりです。人生でこれ以上にない、最高の仲間に出会えました。心から大好きです。
 アルベルト前監督は、怪我をしている中でも、常に自分を信頼し、待ち続けてくれました。チームの雰囲気が良かったのは、前監督のチームづくりのおかげだと思います。
 メディカルスタッフの皆さんがいなければ、今の自分はありません。大怪我をして辛いときを過ごす中で、常に励ましとサポートをいただきました。早く復帰したくて、心が落ち着かず、当たってしまうときでも、常に自分を温かく包み込み、守ってくれました。
 そして、サポーターの皆様。
 まず、新型ウイルス禍にも関わらず、デンカビッグスワンに毎試合、多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。いつもスタジアム全体を見渡して、感動していました。あれだけ多くのサポーターの皆様の前で、サッカーができるアルビレックス新潟の選手は本当に幸せだと、心から思います。
 できることなら、皆様の前で直接、感謝の気持ちを伝えたいのが本音です。この場をお借りして、心から感謝を伝えさせていただきます。
 アルビレックス新潟でプレーできたことに誇りを持ち、これからのサッカー人生を歩んでいきたいと思います。
 本当にありがとうございました」

福田晃斗(ふくた・あきと)
■ポジション:MF
■生年月日:1992年5月1日(29歳)
■身長/体重:170cm/65kg
■出身:三重県
■経歴:内部リバーズF.C - 四日市JFC - 名古屋グランパスU-15 - 四日市中央工高 - 鹿屋体育大 - サガン鳥栖 - 湘南ベルマーレ - アルビレックス新潟
■出場記録
J1:118試合4得点
J2:40試合1得点
リーグカップ:15試合0得点
天皇杯:14試合0得点


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