上写真=福島春樹は2019年に浦和の守護神としてJ1で戦っている(写真◎J.LEAGUE)
「とても大きな財産になりました」と福島
浦和レッズがトーマス・デンに続き、3選手の契約満了を発表した。GK福島春樹、DF大城蛍、MF池高暢希で、今季はそれぞれ京都サンガF.C.、Y.S.C.C.横浜、福島ユナイテッドに期限付き移籍していた。
3人の中で唯一、J1でプレーした経験のある福島は、クラブを通して感謝の気持ちを伝えた。
「今シーズン限りで浦和レッズとの契約満了となり、クラブを離れることになりました。浦和レッズでの6年間は僕にとって、とても大きな財産になりました。中でもACL決勝のアウェイの地でピッチに立ったときの興奮と感動は昨日のように思い出せます。はるばるサウジアラビアまで足を運んで声援を送ってもらえたことがどれだけ力になったか計り知れません。浦和を離れることはとても寂しいですがみなさんと過ごすことができた6年間の経験を生かして今後の人生に繋げて行きたいと思います。最後になりますが、浦和レッズに関わる全てのみなさまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました!!」
福島春樹(ふくしま・はるき)
■生年月日 1993年4月8日
■出身地 愛知県
■身長/体重 183cm/78kg
■ポジション GK
■サッカー歴 瀬戸NFC→カワムラFC→静岡学園高校→専修大学(在学中の2015年に浦和レッズの特別指定選手)→浦和レッズ→ガイナーレ鳥取(2016年7月期限付き移籍)→浦和レッズ→京都サンガF.C.(期限付き移籍)
「行ってきます!」と大城
大城は沖縄出身で浦和ユースからトップチーム入り。2020年にはガイナーレ鳥取、今年はY.S.C.C.横浜へ期限付き移籍してJ3でプレーしていた。
「中学3年生のとき、浦和レッズ対湘南ベルマーレの試合を初めて観戦して、『俺はここでプロになる!』と心に誓ったのを鮮明に覚えています。それから埼スタでレッズのために闘うことを目標にがんばってきましたが、クラブの力になることができず非常に悔しいです。これまで最高のサポートをしてくださったクラブ関係者のみなさま、そしてどんな状況でも温かく見守ってくださったファン・サポーターのみなさまには感謝しかありません。6年間お世話になりました! 行ってきます!」
大城 蛍(おおしろ・けい)
■生年月日 2000年9月16日
■出身地 沖縄県
■身長/体重 180cm/72kg
■ポジション DF
■サッカー歴 イレブン与那原→Wウイング沖縄→浦和レッズユース→浦和レッズ→ガイナーレ鳥取(期限付き移籍)→Y.S.C.C.横浜(期限付き移籍)
「恩返しがしたかった」と池高
大城が沖縄なら、池高は北海道出身。大城と同い年でともにユースから切磋琢磨し、トップへ。カターレ富山、福島ユナイテッドとこちらもJ3で技を磨いてきた。いつかまた這い上がることを誓ってみせた。
「3年間ありがとうございました。浦和に戻って活躍する目標を果たすことができずに悔しいです。勝利に貢献するプレーで、ユースからお世話になったクラブに恩返しがしたかったです。また這い上がってこられるように全力でがんばります。今後も応援よろしくお願いします」
池髙暢希(いけたか・のぶき)
■生年月日 2000年4月5日
■出身地 北海道
■身長/体重 173cm/63kg
■ポジション MF
■サッカー歴 SSS札幌サッカースクール→SSSジュニアユース→浦和レッズユース→浦和レッズ→カターレ富山 (期限付き移籍)→福島ユナイテッドFC(期限付き移籍)
なお、ロシア・ワールドカップで日本代表のGKコーチを務め、2019年から浦和に加わった浜野征哉GKコーチ、2007年に浦和レディースのコーチを務めてから、ジュニア、ジュニアユース、ユースと関わって同じく19年からトップを担当した工藤輝央コーチも、契約満了のため退任となった。