上写真=大迫勇也が先制弾で雄叫び。神戸は横浜FCに快勝したが、3位以内確定はならなかった(写真◎J.LEAGUE)
ガンバ大阪 1-3 名古屋グランパス
3位争いはまだまだもつれ込んでいる。11月20日のJ1第36節ではヴィッセル神戸が3位以内を確定させる可能性があった。神戸が勝って、4位鹿島アントラーズと5位名古屋グランパスがそろって引き分け以下で決まる条件だったが、先にキックオフしていた名古屋がガンバ大阪に3-1と快勝して、今節での決定はなくなった。
その名古屋はサイド攻撃が好調だった。8分に左サイドを突破した相馬勇紀の折り返しをシュヴィルツォクがていねいに左足でゴール右に流し込んで先制。22分には柿谷曜一朗が右に展開すると前田直輝が持ち込んでゴール前へ横パス、これを柿谷がワントラップから右足で強烈にニアを抜くフィニッシュで、2戦連続ゴールで突き放した。
さらに29分には、1点目とそっくりなゴールが生まれる。吉田豊のパスで相馬が左を抜けてマイナスへ、シュヴィルツォクが今度は右足でまたもゴール右を抜いた。前半で3点をリードして落ち着いて試合を運ぶことができた。この後はG大阪の攻撃を53分のパトリックの一発に抑えて、3-1で勝利。この結果、4位に浮上し、今節での神戸の3位以内確定を阻止した。
横浜FC 0-2 ヴィッセル神戸
1時間遅れて始まったその神戸も、確実に先制した。9分、左からアンドレス・イニエスタがスルーパス、受けた大迫勇也がゆっくりと持ち込んでペナルティーエリアに入ると、右に一つずらしてから一瞬で右足を振ってニアを撃ち抜いた。
30分には自陣で相手ミスから奪った武藤嘉紀が持ち込み、右へ。大迫が抜け出したところで倒されてPKの判定となった。これを31分にイニエスタがきっちり左に決めて、着実に加点した。
残留をかけて戦っていた横浜FCが後半はゴールを目指して次々に襲い掛かってきたが、慌てずにしのいでこのまま2-0で勝利。3位以内は確定できなかったものの、勝ち点を70として、2位横浜F・マリノスにも5差にまで迫ってきた。
浦和レッズ 2-1 横浜F・マリノス
6位から勝ち続けて3位以内を狙う浦和レッズは、すでに前節で3位以内を決めた横浜F・マリノスを迎えた。18分には左からの江坂任のFKが逆サイドに流れ、フリーの伊藤敦樹がプッシュしてJ1初ゴールで先制した。
後半開始早々に追加点をあげたのが浦和には大きかった。48分、カウンター気味に左に展開して江坂が中央へ送ると伊藤がスルー、受けた関根貴大のスルーパスで中央を割って伊藤が抜け出すと、GK高丘陽平が出てきたところを右へ、最後は田中達也が確実にゴールに流し込んだ。
ここから横浜FMの逆襲を受け、85分にはレオ・セアラに決められて1点差とされると、その後も何度もピンチを迎えた。しかし、その度に体を張った浦和が最後まで持ちこたえて逃げ切り。2-1で勝ち点3を上積みし、62まで伸ばした。
しかし、神戸が横浜FCを下して勝ち点を70として、浦和が残り2試合を連勝しても最大で68にしかならずに追いつけず、3位に滑り込むことはできなくなった。
鹿島アントラーズ 0-0 大分トリニータ
残留をかけて戦う大分の堅い守備を、鹿島は最後まで崩すことができなかった。序盤から主導権を握って攻めながらも、どうしても1点を奪えない。結局、0-0のまま試合を終えて勝ち点1を積み上げるにとどまった。勝った名古屋と順位が入れ替わって5位となり、こちらも神戸とは7差となって、残り2試合で逆転できずに3位に入ることはできなくなった。
J1リーグ3位争い 今後の予定
順位 | チーム名 | 勝ち点 | 得失点差 | 11月27日 | 12月4日 |
3 | 神戸 | 70 | 26 | 横浜FM | 鳥栖 |
4 | 名古屋 | 65 | 15 | C大阪 | 浦和 |