川崎フロンターレは24日、J1第33節で清水エスパルスと対戦し、1-0で勝利を飾った。チームに勝ち点3をもたらす貴重なゴールを挙げたのが、レアンドロ・ダミアンだ。シーズン終了後の移籍が噂されるエースが試合後にコメントした。

上写真=チームを勝利に導く貴重なゴールを挙げたレアンドロ・ダミアン(写真◎J.LEAGUE)

■2021年10月24日 明治安田生命J1リーグ第33節(@等々力/観衆11,576人)
川崎F 1-0 清水
得点:(川)レアンドロ・ダミアン

サポーターに優勝で喜んでほしい

 優勝が日増しに現実味を帯びてくる中で、3試合連続ゴール。この日も決勝点をスコア。レアンドロ・ダミアンは文字通り、エースの役割を果たしている。

「ヤス(脇坂泰斗)からのボールだったと思います。逆サイドでマルシーニョがフリーだと分かっていました。彼が直接ゴールしても良かったですが、素晴らしいボールをくれたのでゴールができました」

 右斜め後方から届いた脇坂のクロスは自身がシュート体勢になかったために、打ち切れず。ボックス左にポジションを取っていたマルシーニョの折り返しを、左足のバックヒールでゴールに流し込んだ。L・ダミアンの咄嗟の判断と機転が、チームに勝ち点3をもたらすことになった。

 この日の試合前にはシーズン終了後の退団が噂されるエースに対して、サポーターが横断幕やブラジル国旗を掲げ、大きな愛情を表現した。

「本当に感謝の気持ちでいっぱい。ほかのブラジル人選手とも話していましたが、ああいうメッセージが自分たちにパワーをくれる」

 背中を後押しされたことが、この日のパフォーマンスにつながったとL・ダミアンは試合後に話した。そして移籍の噂については「自分のサッカー人生において、(移籍について)報道されることは今までもあったし、自分が決断しなければならない時も来ると思います。ただ、今はピッチで自分ができることをやって優勝したい。サポーターに喜んでもらいたい」と話すに留めた。

 この日の得点でシーズン通算17ゴールとなり、得点ランキングの2位につける。1位の前田大然にあと1つに迫った。だが本人はそのことにまるで関心がない。常々、口にしている通り、個人タイトルよりもチームの勝利が重要だからだ。その発言が本心であるのは、これまで見せてきたパフォーマンスが証明している。どこまでの真っすぐなその姿勢も、サポーターと良好な関係を築くことにつながっているのだろう。

「自分たちの目標は勝ち点3を取ることです。もちろん相手がブロックを敷いて、攻撃することが難しいときもありますが、どんな形であれ試合を勝ち切ることが大事」

 フロンターレのナンバー9は、自身が受けてきた愛情をより多くのゴールと勝利、何よりタイトルという形で返すために、残り試合も変わらず、全力を注ぐ。


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